株式会社YZ代表取締役

安田裕介

Yusuke Yasuda

守破離、買わない宝くじは当たらない

安田裕介

略歴

リクルートにておもにHR領域(現リクルートキャリア、リクルートジョブズ)で中小企業の営業・営業GMを経た後、事業企画、新規事業開発の部長を歴任。同時に株式会社YZを創業。中小企業向け営業コンサルティングを行う。SaaS(ジョブオプシリーズ)の立ち上げ~スケールなどビジネスサイドの知見が豊富。

現在の仕事についた経緯

ベンチャーメーカーというコンセプトで経営をしていこうと考えたのは、自分のキャリアの棚卸をしていた時でした。
実は就職活動中から、中小企業の経営者の働き方に魅力を感じた私は、一番経営者と働く機会が多そうという理由でリクルートに就職し、その目的を達成するために、経営者に数多く出会う機会を作り、魅力的な会社をたくさんHR(人材採用中心)という観点でご支援してきました。
また、30歳時点で自ら起案した事業を当時最年少の部長としてリクルート内で事業開発し、更に副業という形ですが、自分の会社を起業した経験、つまりイントレプレナーとして事業を立ち上げ、拡大し、同時にアントレプレナーとして自分で経営を考えるという希少な時間を得られたと思っています。つまり、振り返った結果、チャレンジの連続こそが私に唯一無二の成長を与えてくれていました。

私は幸運にも沢山の機会に恵まれ、幾つものチャレンジをする事ができましたが、今の日本の社会は、押し並べてチャレンジし難い社会です。
アメリカでは、優秀な人材はまず起業し、その次にスタートアップへの就職をする。大企業に入社する人はそこまで多くないとよく言われる事があります。この価値観をそのまま日本で浸透させるのは難しいと感じる一方、今までの大手優先、年功序列のやり方では、これからの世界で戦えないでしょう。
新しい日本流を生み出し、もっとチャレンジできる社会を創り出せないか?日本をもっと、たくさんチャレンジできる国にしたい、チャレンジできる環境を多く作り出したい、そう強く思うようになりました。

仕事へのこだわり

新人時代は営業でした。そこには常にお客様がいて、困っています。まずその当時考えたことは、お客様の「役に立ち」、「期待を超える」動きを少しでも考えて頑張ろうということでした。これは今でも自分の考えのベースになっています。

また、自分のやり方にこだわって売れない時代が新人時代にありました。その時に、先輩からまずは真似してみろということを言われ、「守破離」という言葉を教えてもらいました。これも自分にとって大切な仕事をする上でのこだわりです。

新規事業や商品企画をするようになっても、なるべく顧客を忘れないようにしています。捜査一課の刑事にでもなった気持ちで(笑)、「目の前の1社1社に寄り添う」1社救えなくて世界は救えないくらいの心意気で仕事に取り組んでいました。

組織をマネジメントするようになってからのこだわりは、「経営者視点」です。多様なメンバーがいる中で、一人ひとりのこだわりも違います。でも、最終ゴールは事業を成長させ世の中に貢献すること。その成果が出れば、プロセスは違ったっていいと思うようになりました。ですので、働く時間や場所や雇用形態にはこだわらず、1人1人の成長と、同じ目線にどう立てるか?にこだわっています。

最後に、起業する際に思ったのが、チャレンジし続けることです。私自身がチャレンジの結果、今のようなキャリアを歩めています。どんなことでも、「買わない宝くじは当たらない。」徹底的にアクションし続けようと思うようになりました。とはいえ、向こう見ずにやり続ける用では、周りはついてきません。ですので、事前準備にこだわり、しっかり仮説を立て、「考動」することを大切にしています。

若者へのメッセージ

どんな場所で何をしていてもチャレンジすることから逃げないようにしていれば必ず成長の機会や転機があります。
ただ、チャレンジすると決めたら、とことん突き詰めて調べ、周りを巻き込み、仮説を立て、アクションにこだわり、進んで欲しいと思います。