一般社団法人リード・コンファーマ 代表理事

佃 勇也

Yuya Tsukuda

一期一会

佃 勇也

略歴

帝京大学大学院薬学研究科修士課程卒業。新卒で大手メーカー医薬品研究所に配属、6年間医薬品の研究、製造に関わる。その後、薬剤師に転職、薬剤師として働きながら一般社団法人リード・コンファーマを設立。
薬剤師の新しい働き方や活躍の場を求め、薬剤師医療関係者向けのセミナーや情報交換会を企画運営する他、現在は調剤薬局も経営。日々努力している薬剤師に注目し講師になってもらうなど、薬剤師の新しい可能性を追求し皆に提案している。

現在の仕事についた経緯

元々は薬の研究職をやっていました。訳があって薬剤師に転職しましたが、実際転職して思ったのは、薬剤師という職業に明るい未来を抱いている方が少ないという印象でした。
このままでは薬剤師という職業が夢のない職業になってしまう。自分の生きた証として、薬剤師を夢のある職業にして次の世代にバトンを渡さなくてはいけないと思いました。
幸いなことに同じ思いを持つ知人に恵まれて、「医療に関わるもの全てが協力しあいより良い未来を創造する」を理念に、薬剤師を中心とするセミナー活動や講師の育成、情報交換会などを行なう会社、一般社団法人リード・コンファーマを立ち上げることができました。
今後は独立開業支援や健康、薬学に関する資格支援などを行い、薬剤師が弊社と関わることで新しい人生の目標や選択肢を増やしてもらいたいと思っています。

仕事へのこだわり

仕事へのこだわりは、兎に角、人の話をよく聞くことです。
元々それほど話上手というわけではなかったというのもありますが、薬剤師という仕事も含め、コミュニケーションの基本は他人の話を聞くことから始まると思います。
何か仕事の依頼があった時、またこちらから仕事を依頼する時、どちらに関しても、相手の話をしっかり聞きます。そして次に自分には何ができるのかを考えます。それを相手に伝えて「ありがとう」と言われる仕事ができれば、僕にとってはその仕事は成功かなと思うようにしています。

また常に薬剤師が薬局や病院の枠に囚われず活躍できる社会にするにはどうしたらいいかを考えてきました。
しかし、ただ考えているだけではダメで、宙に浮いたアイデアにしかなりません。やっぱり、そんな時もいろんな人に会って話を聞くことを心がけています。
過去には「騙されているのかも」と思う話もありましたが、話を聞くだけなら無料なので、そこの入口は広く保つようにしています。その中で、様々な取り組みをしている薬剤師や他業種の方などと色々な話をして、アイデアや参考意見を得るようにしています。

これからもいろんな方と話をして、年齢問わず何かに一生懸命な薬剤師、またはこれから何かを始めようとする薬剤師にスポットライトをあてて、「ありがとう」と言われるような、薬剤師人生を豊かにするための手助けや提案をしたいと思います。

若者へのメッセージ

何でもいいので、社会の為に自分にできることを突き詰めていって欲しいと思います。
そしてそこから生まれてくる「ありがとう」を大切にして欲しいと思います。
僕自身、夢であった研究職に就きましたが、体力的なこと、出世ややりがいのことなどを考えると一生続けられる仕事ではないと悟りました。
そこで過去の人生を振り返り初めて自分に出来ることを真剣に考えました。
やりたいことではなくてできること。
その結果、「ありがとう」の数が増えてきて、今生き生きと働くことができています。周りからは「そんなに働いてどうするの?」と言われることもあります。
でもそれでいいのです。
自分に出来ることから生まれてくる「ありがとう」をいかに増やすかを考えていますし、これからの若い方にもそう思ってもらいたいと思います。