アクティブ・ギア株式会社代表取締役

高野知司

Satoshi Takano

大胆 大胆 常に大胆

高野知司

略歴

神戸大学農学部卒業。
新卒で総合商社・ニチメン(株)に入社。
食料本部で海外で業務用食品の開発、輸入・販売業務。米国・ロサンゼルス、中国・大連で海外勤務を経験。
帰国後、情報調査業務を経験。
2003年中堅食品卸会社に転職。外食チェーン向け調達物流システム構築に携わる。
2010年独立。国内の生産者・製造者と協働で美味しくて健康に良い食品の開発、流通網の構築に携わっている。
2021年から国産農水産物・食品の海外輸出支援に携わる。

現在の仕事についた経緯

未婚時代の私は一生懸命に『仕事』をしていました。
法律やルールを逸脱しない範囲で如何に業績をあげるか、「お客様」(飲食店、消費者)が購入してくれる、便利な物、美味しい物を開発すること、販売しようと、日々、走り回っていたのを覚えています。

40歳の時にこどもが生まれ、こどもを「ひとりの人間」として意識するようになった時に、
選ぶ食材、訪れる店が気になるようになり始めました。
家族や大事な人と食べたい食材を扱い、その食材を使った食事を提供してくれるようなお店を応援したいと考え始めた事をきっかけに、私にとって『仕事』が『私事』に変わっていきました。
そして、志を持った生産者とユーザーの両方を支援する目的で、会社を興しました。

仕事へのこだわり

新人時代から主に、新規ビジネスや商品の開発に携わることが多くあったため、
自分の仕事の範囲を限定せず、広く興味を持つように心がけていました。
専門外の案件を担当することもあり、最初は戸惑うこともたくさんありましたが、
そんな時でも逃げずに、挑戦してきました。
すると、その方面に詳しい人に出会えたり、未知だった会社が協働してくれたりするようになりました。
そのような出会いが、貴重な財産となり、次の新しい案件に取り組む際にもとても心強いパートナーとなり、仕事の領域を広げてくれていると感じています。

現在も、人から相談されたり、新案件を打診されたときには、自社の取り扱い商品(カテゴリー)に該当するか、またはその案件の大小や難易を問わず、まずは話を聞いて、「どのようにしたら出来るか」を議論することから始めるようにしています。

若者へのメッセージ

私が関わる農林水産業や食産業の世界は、安全や安心、美味しい、効率性・・・色々なファクターが絡みます。日々の生活に直結する一方で、地球規模での環境問題や国家間の政治的駆け引きや社会情勢にも影響を受けるので一筋縄ではいきません。

法律に触れないギリギリのところで「工夫」をこらし、如何に業績(売上・利益)をあげるか、他社(者)との競争に負けないか、しのぎを削る場面もあります。

しかし、私たちも社会に生きるひとりの人間です。
そのひとりひとりが幸せになれなければ、総体としての社会が良くなることは無いと思います。

こどもたちの明るい未来(社会の受け皿)を準備するのは、私たち大人の役目でしょう。
神経質になり過ぎたり、他者の行いを非難するのではなく、一人ひとりが自分の行動を意識して、携え合い、できることから『志事』に取り組んでいきましょう。