株式会社高橋商店 代表取締役社長

高橋成紀

Shigenori Takahashi

苦労は心を深くする

高橋成紀

現在の仕事についた経緯

元々祖父の代から創業した高橋商店ですが、私自身も先代である父の長男であったこともあり、いずれは後を継ぐという覚悟が若い頃から自然とありました。
学生時代はスポーツにのめり込んでいたのですが、大学卒業後はビジネススキルを学ぶために一般企業に入社しています。そこで8年ほどサラリーマンとして働き、ちょうど30歳の時に高橋商店に入社。
その後、社長に就任していますが、「苦労は買ってでもしろ」という精神で日々邁進してきました。

仕事へのこだわりと目標

弊社が取り扱っている製品は石油製品になるため、コモディティ化している現状もあり、製品において他社との差別化が図りづらい業態とも言えます。
その中で、どこで差別化をしていくかと言えば、社員個々のパーソナリティやサービス面だと考えています。価格で差別化していくことも一つかもしれませんが、それは企業活動として末期の状態。価格競争は考えていません。その分、パーソナリティやサービス面の充実を図っていくことが、私の仕事のこだわりでもあると思っています。
組織運営をしていく上では、社員の働きやすい環境づくりが何より大切だと思っています。そのためにも環境整備を行い、社員に「怒らない、怒鳴らない」ことを実践してきました。なるべく社員がストレスフリーでいれることが重要なのではないでしょうか。

また、私は数年前からビジョン経営を大切にしています。経営理念を掲げ、その理念をいかに社内に浸透させていけるかが重要だと考えているからです。当社ではクレドカードと言って、理念が記載されたカードを名刺入れや財布などに常に携帯してもらうことで、より理念の浸透を加速させる取り組みも考えているところです。こうした取り組みはトップダウンで行っているのではなく、現場から自発的に挙がってきているアイデアでもあります。
学生時代から長年スポーツに精通してきましたが、母校の大学のコーチを経験したこともあり、チーム作りや組織づくり、何よりビジョンを持つことの大切さを身をもって実感しました。理念が浸透することで団結力が身につき、社員一人ひとりが自走できる組織が理想だと思っています。
そうした成長こそが、燃料のインフラ企業として多くの方々に認知していただくことにも繋がり、社会に貢献していくことになっていくのではないでしょうか。必要とされる100年企業を目指し、今後もビジョン経営を追求していきたいと思っています。

若者へのメッセージ

とにかく若いうちから苦労を経験し、心を深く豊かにしてもらいたいと思います。
目の前に高い山が現れた時に、色々な失敗や困難な状況もあるでしょう。
しかし、その山を登ることを断念するのではなく、ぜひ乗り越えていってほしいと思います。その先に人としての成長があると思うからです。一つ目の山を越えたなら、二つ目の山を登るためのノウハウも得られているでしょう。いつか、山を山だと感じなくなる時がくるかもしれません。
ぜひ諦めずに、目の前の山を登り続けてください。