株式会社スマイル・クルー 代表取締役/CAPTAIN

霜鳥 貴

Takashi Shimotori

いつも相手の立場に立ち、すべて自分事として誠意を持って

霜鳥 貴

略歴

新卒でバンビー薬局入社、薬販売の極意を徹底的に仕込まれた後、セレクトイン・キムラヤドラック事業部部長を経て、株式会社スギ薬局に勤務、スーパーバイザーを経験後退職、現在に至る。

現在の仕事についた経緯

そもそも30代の頃より「定年」について考えていました。ある一定の年齢が来たら強制的に退職させられる事に納得がいかず「自分の幕引きは自分自身で・・・」との想いがありました。また、定年後にも人生があり同じ様に「仕事」をするなら、早い段階で路線を替えて歩み続けたいと考えました。
若い頃から「経営」に興味があり、「組織」の歯車のひとつで終わったら人生楽しくない、自身でそして自分の責任で「自由発想の出来る組織」をつくりたいと思い、起業いたしました。

仕事へのこだわり

私には、目標とする「経営者」が二人います。
私自身は、元々「薬屋」の業界を歩んできました。

お一人目は、初めて社会人になって現在の私の「商売人気質」を引き出していただいた、新橋の老舗、バンビー薬局の現会長である吉松幹雄氏。
「薬を売る」という基本を、一から教えて頂きました。「薬屋は商品を売るのではない薬理、すなわち薬学理論という学問を売るのが仕事。商品に値段はない、お客様の悩みをしっかりと受け止め、解決して差し上げる『説明』に本当の値段がある・・・だから必死に勉強しなさい!」と絶えずご教示頂きました。
当時、医薬分業にご尽力をされ、「これからは、患者が医師を選ぶ時代だ」と当時ではだれも口にしない「常識」を凛として公言される方でした。

お二人目は、愛知県を代表する上場企業である、株式会社スギホールディングスの杉浦広一 前会長です。
私は、スギ薬局に約12年在職させて頂き、入社から退職後の現在でも、スギ薬局の社員であったことに「誇り」を持っております。
「目の前のたった一人のお客様・患者様のために・・・」というお客様の立場に立った行動指針、当時は「社員の幸せを願い、社員とともに成長する会社づくりを目指します」との経営理念でしたが、私は今でもこの指針と理念を思うたびに胸が熱くなります。また、その指針・理念に基づいたブレることのない経営に心から感服しています。

私は、スギ薬局という企業の「安心」に包まれて何の不安もなく邁進して来られました。企業が社員を大切にする「心」・・・今の私自身の経営の「基本の柱」です。理念とは「経営の羅針盤」だと私はそう考えます。
大切なのは「人」スタッフも、お取引先様も・・・すべては「人」が主役。私は、社会人になり現在に至るまで「人に不義理」はしない事、「相対するすべての方々に誠意をもって対応すること」を、絶えず常としています。
私が今、こうしていられるのはすべて「人様」のおかげ。
社長でいられるのはスタッフという「人」がいてくれるから、スタッフがいてくれなければ私は「ただの人」・・・だから仕事へのこだわりは「誠意ある対応」と「人」です。

若者へのメッセージ

私には、若いみなさまにアドバイスできるほど、立派なものは持ち合わせてはおりませんが、経験から「伝えたいこと」なら御座います。

「チャンスを活かせ!」
私には「企業倒産」の経験があります。
ブランド品、家電、医薬品等の総合小売りの企業でしたが、「きっとつぶれるな・・・」との思いが倒産の2年ほど前から何となく感じていました。
「なんの理念もない経営」と「好き嫌い人事」を肌で感じていたから。でも最高の立地、最高のスタッフ、倒産しても民事再生法により、スポンサーがつけばまともな企業になる、そうなれば必ず自分は、のし上がっていける!
そう確信していました。思った通り・・・倒産です。
周りは、オロオロしていましたが、私は逆にワクワクしていましたし、実際そのような役職に立ち、部下を守り抜くことが出来ました。
「チャンス」と感じることは誰にでも出来る、でも「活かす」行動が他の人より一歩先に、自身を連れて行ってくれるのではないかと感じています。

「人に誠実に」
私は、35歳までは「人脈づくり」と決意して行動して参りました。
人脈「人」と血の通った「脈打つ」本音のお付き合い・・・・・
人によって助けられ、人によって導かれた私の生きざまに「人」は絶対的な財産。
縁あって出会った方へ「誠意ある真心を込めた対応」と「ちゃんとあなたと関係したい」を胸に、今日も仕事をしています。

「信用と信頼」
「信用」はお金で手に入ります。だって「信用金庫」って言うでしょ?お金があれば、間違いなく社会的信用は手に入ります。でも「信頼」はお金では買えません、日々の積み重ねの上に成り立つ「結果」です。
私は「信頼」を得るために自身の「対応」に決まりをつくっています。
難しいことではありません、約束事や時間は必ず守る、メールや電話の返信や折り返しはレスポンス良く、お取引先様への報告はこまめにするなど、基本的な行動の徹底です。この行動により「相手の方」に安心していただけます。
「信頼」とは「相手の安心」と同義語だと、私は思っています。