株式会社Synergy Career代表取締役社長

岡本 恵典

Keisuke Okamoto

迷ったらまずやってみる

岡本 恵典

略歴

株式会社シナジーキャリア代表取締役社長。大阪府立大学大学院理学系研究科卒。
新卒で渋谷のITベンチャー(後にマザーズ上場)に入社。Webマーケティングを学び独立。
Web集客のスキルを活かし、大学生達と「就活の教科書」立ち上げ、株式会社Synergy Careerを設立。著書に「ワークと自分史が効く!
納得の自己分析」がある。

現在の仕事についた経緯

私自身、就活を上手くできなかったことがきっかけです。就活は情報戦と言いますが、情報が不足していたり、情報に惑わされてしまったりして満足のいく就活ができませんでした。最終的には内定をいただいたのですが、自分が将来やりたいことも分からないまま入社したこともあって結局9ヶ月で辞めてしいました。退職した後は運営しているブログを使って、もっと大きい仕事をしたいと思いました。その際、自分の就活の苦い経験を思い出し「企業優位の就活市場を変えたい」「就活生を助けたい」と思いました。そこで、小手先のテクニックではなく就活生にとって本当に重要な情報だけを届ける就活情報サイトを作りました。その後、2020年に会社を立ち上げました。

仕事へのこだわり

一番のこだわりは「とりあえずやってみる」ことです。何事も始めなければどうなるかは分かりません。とりあえずやってみて、試行錯誤を繰り返し、もがく中で当たりを見つけていきます。運営しているWEBサイトの「就活の教科書」もそうです。初めは記事を掲載するだけでしたが、今ではYouTubeやLINEでも就活生に役立つ情報を届けています。「とりあえずやってみる」からこそ、新しいアイデアが浮かんできます。「百聞は一見にしかず」という言葉もあるように、行動した方が情報量が多いです。目標を達成するために必要そうなことは積極的に取り組んでみることが大切だと思います。
 事業観点のこだわりとしては「社会全体にとって存在価値があるのか」を判断基準にしています。誰かが損をするようなビジネスは続かないと考えるからです。就活市場には、学生と企業の2つの視点があります。今までの就活市場では、企業側の方が情報量が多く、企業優位の情報に学生は錯綜していました。この状況を改善するために就活のWEBサイトを運営していています。ただ、学生側に立ちすぎても意味がありません。例えば、世の中には内定を取るテクニックなどが存在します。しかし、もしそれで就職できたとしても、その企業と合わない可能性もあります。企業と合わず早期退職をしてしまうと、学生側と企業側どちらも損をしてしまいます。このように、目先の利益だけを考えてどちらか一方に偏ってしまうと、長期的には失敗します。社会全体がプラスサムになるような事業をすることを心掛けています。

若者へのメッセージ

自分の強みを活かすことができ、「将来なりたい自分」に近づけるような会社に巡り合えってください。私は学生時代、企業優位の情報に惑わされ納得のいく就職活動ができませんでした。一人一人が自分の好きや得意を活かしてその人に合う会社に出会えたら、学生にとっても企業にとっても有意義です。また、将来的には日本の労働生産性を上げることにも繋がると思います。
 納得のいく就職のためには、情報リテラシーを上げる必要があります。情報リテラシーとは、インターネット上の情報の中から必要な情報を収集、整理し、組み替える能力を言います。この能力が低ければ、企業発信の情報に惑わされ、自分らしい働き方や会社を選べなくなります。だからこそ、就活生は自分で情報を取捨選択し、自衛しなければいけません。
 しかし私のように、一度失敗してもそこから立ち上がる人だっています。学生にとって就活は一大イベントなので、不安や焦りといった感情になってしまいやすいです。ただ、人生は何度だってやり直すことができます。まずは、落ち着いて自分と向き合い、将来どんな姿になりたいかを考えましょう。