株式会社MedifellowCEO
丹羽 崇
Takashi Niwa略歴
愛知医科大学医学部卒業。複数病院で呼吸器内科医としての研鑽を積み、現在は呼吸器インターベンションのスペシャリストとして神奈川県立循環器呼吸器病センターにて臨床と研究に従事する。国内外の学会発表や受賞歴、ガイドラインや医学テキストへの執筆歴も多数ある。また、2019年にオンライン医療相談サービスを提供する株式会社Medifelliwを設立し、CEOとして新たな社会インフラの構築に挑む。
現在の仕事についた経緯
私は自分でやりたいことがあると引けない性格ですので、歯科医である父の跡を継ぐのは揉め事になりかねないと思い、医師を志しました。その後は、節目節目で出会いに恵まれて、気付いたら夢にも目指すと思わなかった呼吸器内科医という道を歩んでいました。今、この新型コロナウィルスの流行という地球レベルの難局に最前線でいるというのも神奈川に導いてくれた人の縁であり、ある意味不思議なやり甲斐を感じています。そして医療相談サービスの会社起業も予想していませんでした。これも、海外で窮状を訴える患者さんとの出会いから始まった仕事です。仕事を選ばず、がむしゃらにやっていたら向こうからやってきたという感覚が強いです。
仕事へのこだわり
プロとはどういうものか、ということを父や先輩ドクターの背中から学びました。目の前の患者さん一人一人を必死に治療することを心がけ、まだ確立されていない治療などに対しても積極的に習得・研究に向き合ってきました。そして、安易に他医に任せるだけでなく、できる限り自分の手で治すことも心がけてきました。その積み重ねが、呼吸器インターベンションという私のスペシャリティを作ったのだと思います。また、研究テーマを見つけるというのは、今まだ分かっていない領域を明らかにして深めるということですから、ビジネスでいうマーケティングに似たものがあると思います。私は、真剣に患者さんと向き合う中で世の中に足りないものが見えるようになってきました。その結果、オンライン医療相談を手掛ける会社を起業しました。徹底して顧客主義・現場主義を貫き自己研鑽を積んできましたので、どちらかというと職人に近い意識ですね。なので、他の誰も真似できない自分の強みがどこにあるのか、ということを常に意識しています。
若者へのメッセージ
他人にはない自分の強みが何なのか、よく知ることが大事だと思います。すぐに真似されてしまったり誰でもできるような武器では、長くステージに残ることは困難です。なので、とにかく最初は自分の武器を探しましょう。そして、自分の弱みを補ってくれる仲間を探すことも大切だと思います。そうやって確固たる自分の戦い方のイメージをつかめたら、あとは行動力だけです。