一般社団法人日本テーブル茶道協会 代表理事

神林浩子

Hiroko Kanbayashi

茶は人に叶うもの

神林浩子

略歴

一般社団法人日本テーブル茶道協会代表理事/有結流テーブル茶道代表/宗徧流正教授 家元直門 抹茶コンシェルジュ®協会代表/マインドフルネス茶道®スペシャリスト。
52歳で子育て卒業を機に「テーブル茶道」の普及を目指して起業。

2014年、創業補助金で秋葉原にサロンをOPEN。
2015年、「ウーマンズビジネスコンテスト」特別賞受賞。「起業実現プロジェクト第1回女性チャレンジ制度」グランプリ受賞。一般社団法人テーブル茶道協会設立。横浜サロンOPEN。
2017年、「銀座セカンドライフビジネスコンテスト」最優秀賞受賞。
2020年、大阪サロンOPEN 。

著書:Kindle版「創業補助金でテーブル茶道教室@秋葉原」

現在の仕事についた経緯

茶道を12歳からはじめ、第二子誕生までの15年間、茶道のお稽古場に通い、教授職・看板の許状を取得したものの、子育てのために茶道から離れておりました。
結婚後、OLを辞め専業主婦になり、40歳を過ぎてから品川区教育委員会へ就職しました。その後、親の介護のために退職し、実家の仕事を手伝っておりました。

茶道に対する想いが強く、また茶道の道を歩みだすことを決意いたしました。茶道には、焼き物、書、お花、和菓子、お茶、歴史など、日本文化が凝縮されておりますので、もっと多くの方に関わっていただけたらと思うのですが、「敷居が高い」「足が痺れる」などの理由で、遠くに感じられていらっしゃる方が多いように思います。

そんな時に出会ったのが「テーブル茶の湯」です。これならば、現代の生活により密着しておりますし、膝の痛むシニアの方でも、椅子に座ってテーブルで手軽にできるのではないかと思い、作法を習得いたしました。
そして、今まで身に着けた茶道とテーブル茶の湯をミックスさせて新しいスタイルの「おもてなし茶の湯」を創り、2013年8月よりみなさまにお届けしております。

仕事へのこだわり

起業してからは、ワークショップ、教室運営、営業、事務等々、全部一人でやらなくてはならないので、寝る暇もなく大変ですが、こんな楽しいことはありません。ワークショップ、教室を通して、多くの方々に喜んで頂ける価値ある起業だったと思います。また、インストラクター、講師育成事業で、「先生」と呼ばれて活動していく方が増えていくことにも喜びを感じています。

白楽にある友人のカフェで、月に一度テーブル茶道のワークショップを開かせていただいておりました。そこに来てくださった方が、「テーブル茶道教室にも通いたいけれど、秋葉原は遠い。」とおっしゃるのを聞き、いつか横浜にも教室を開きたいと思っていたところ、女性チャレンジ制度の賞金で叶いました。
このタイミングで、「神林さんの知り合いで、横浜に部屋を探している人いない?」と講師の看板を作ってくださっている方に聞かれ、「私!!!」と即答で借りてしまいました(笑)。

通販学校で電子書籍のお話しを聞きました。その先生の電子書籍のセミナーに参加し、私でも本が出せるということで挑戦させていただきました。ただ、その話を頂いた時は非常に忙しい時期で、本を書くのには時間がないと思ったのですが、「書いた日が記録として残るので、テーブル茶道の日本で初めての立案者として証拠になる」と先生がおっしゃるので、「なるほど!」と思い、移動する電車の中でスマホで原稿を書き完成させました。この本を読んで茶道教室に入ってくださる生徒さんもいらして、とてもうれしいです。

「身体は食べ物で作られる。心は聞いた言葉で作られる。未来は自分が話した言葉で作られる(北原照久)」に従い、自分の未来は言葉に出して伝えています。

若者へのメッセージ

グローバル化、テクノロジーの進歩に対応するため、現代人は複数案件を効率的にこなすことを常に求められております。また、スマートフォンは私たちの暮らしを飛躍的に便利にする一方、1日の中に隙間時間がなくなりました。脳はいつも大量の情報の同時処理に追われ、疲労困憊しているのです。

ここで、一服、お茶を点ててみませんか?
茶道に限らず、書道、柔道・・・日本の「道」がつくものには、自分の状態を知り、『整える』という効果があります。日本の素晴らしい文化です。

多忙な日々ではございますが、少し触れてみるのはいかがでしょうか。
時間に翻弄されがちな私たちの暮らしにこそ、求められる時間かもしれません。