株式会社新宅工務店 代表取締役

池田正雄

Masao Ikeda

而今(にこん)

池田正雄

略歴

1976年 清風学園高等学校入学
1979年 近畿大学理工学部 建築学科入学
1983年 株式会社新宅工務店入社 工事部係員配属
1986年 1級建築士取得
1988年 1級施工管理技士取得
1991年 宅地建物取引士取得
1994年 工事部課長就任
2000年 工事部部長就任
2004年 取締役工事部部長就任
2009年 専務取締役就任
2012年 代表取締役専務就任
2018年 代表取締役就任

現在の仕事についた経緯

先々代社長の突然の逝去により、全く予期していなかった、創業家から血縁のない幹部社員の一人である私に実務的経営権を委ねられるという事態になりました。
その後、代表取締役専務として不慣れな会社経営上の様々な課題を乗り越え、経営状態が安定してきた頃、「単に現状を維持することは会社の衰退を意味する」という意識が芽生えました。
先ずは会社の継続的成長、つまり次世代に向けた事業承継、次に組織改革の必要性に気づき、少数精鋭ながらも一人一人の素晴らしい能力を存分に引き出せる組織に変えたく、創業60周年を機に、創業家から独立した形で「新宅コーポレーション」、「新宅工務店」という会社に組織編制を行い、社長に就任しました。

仕事へのこだわり

大学を出て間もない入社一年目に現場代理人(監督)として一つの建物の施工を任されるという経験を通じ、仕事の面白さと同時に責任の大きさを痛感しました。
その貴重な経験から、一日も早く信頼される現場のリーダーとしてより大きな責任ある仕事を任せて頂けるように、与えられたことだけに留まらず、常に貪欲に仕事を与えて頂けるように上司や先輩に働きかけていました。
また、給料の価値に見合う、あるいはそれ以上のアウトプットを出したい、会社に貢献したいという思いで、入社してから三年間程度は、昼間は現場での実務的技術と知識の習得に加え、夜は国家試験合格に向けた勉強に全力投球しました。
その結果、実務上必要とする資格を30歳までに取得し、かつ部下二名~三名を指揮指導する監督として、施工難度の高い現場を任せられる信任をいただくようになりました。

現場代理人として任せられた施工現場を完成引き渡しするまでの私自身のこだわりは、下記にあげる項目です。
①施主であるお客様や設計監理の先生方に対して、絶対的な信頼をもって当社に発注していただき、最大限の努力をもって心から喜んでいただける建物を完成させる。
②部下や職方が気持ちよく仕事ができるような現場環境とムードを醸成する。
③現場監督としての大原則「安全・品質・予算・工期」を順守する為、着手前の施工計画の精度を高め、揺るぎないプランを造り上げ、その実現に向けて信念をもって施工管理する。

会社経営の役割と責任を果たすリーダーシップの基盤は、現場代理人としての一つの建物をゼロから創り上げる経験と実績、そしてお客様及び社員や協力業者との信頼や絆を糧として様々な課題に取り組み解決し、失敗を恐れず新しい変革に挑戦することの大切さを学べたことによって成立していると感じます。

若者へのメッセージ

自分自身の隠れた限りない能力があることを信じ、毎年少し背伸びをした目標を設定し、その達成に向け日々、昨日より今日、今日より明日、一歩一歩前に進む日々の努力を怠らずに、自分自身の行動言動に誇りが持てる日々を過ごすことで幸せな未来が待っています。

「永久の計は一念の微にあり」安岡正篤
日々の少しの心の持ち方と行動によって、将来的に大きな差となって現れる。

「而今」にこん 禅の言葉
時は刻々と過ぎます。
今という時間はとどまることはありません。
だから一瞬一瞬を大切に生きていくことが大事です。