株式会社ハンディネットワーク インターナショナル代表取締役

春山哲朗

Tetsuro Haruyama

失くしたものを数えるな残っている機能を120%活用すれば絶対生き残れる

春山哲朗

略歴

1985年 春山 満の長男として生まれる。 高校を卒業後、ハワイの大学へ留学。その後アメリカ ネバダ州のUniversity of Nevada, Las Vegasへ編入。2007年 父 春山 満からビジネスを学ぶため、(株)ハンディネットワーク インターナショナル入社。2012年 同社 取締役に就任。2014年 代表取締役に就任。著書に 「脳から血~でるほど考えろ!!」(週刊住宅新聞社) 「若者よ、だまされるな!」(週刊住宅新聞社)がある。

現在の仕事についた経緯

弊社を設立したのは私の父です。父は難病の進行性筋ジストロフィーにより首から下の運動機能を全廃。自分がお客様の立場となり介護、医療業界にあらゆる商品やサービス、高齢者の暮らしを支えるためのコンサルティング事業を始めました。転機はアメリカのUNLVに留学している時です。ラスベガスを代表する有名ホテル前に高齢者住宅の名前が書かれたバスが一台止まりました。そこからおじいちゃん、おばあちゃんがぞろぞろ降りてきて、カジノ場で遊んでいる光景を目にしたのです。自分に残された時間とお金を使い、人生を謳歌している姿に驚愕しました。日本の「清く、暗く、貧しい」介護業界を変えたいと思ったのがきっかけです。

仕事へのこだわり

3つあります。
1つ目は、常識にとらわれるな!という事です。世の中の常識とされている事が実は大きな非常識であることがあります。時代が変われれば常識が変わるのが当たり前です。しかし、働く環境を変える事は大きな労力を要します。お客様へ不便であってもサービスを提供する側が常識を創り上げている事がたくさんあります。常識の裏の非常識を見つけ変えることが一つ目のこだわりです。
2つ目は1つ目に繋がることですが、「不易流行(ふえきりゅうこう)」という言葉を大事にしています。樹で例えると、幹や根はしっかり持ちながらも、枝先はしなやかに時代と共に変化させることという意味です。仕事へのプライドやこだわりは大事ですが、それだけでは時代の波にのまれてしまいます。両脚は地面にしっかり着地し、頭と手先はとにかくしなやかにを意識しています。
最後の1つは、直観力と行動力です。常にアンテナを張り巡らせ、いつでも情報をキャッチアップできるようにしています。アイデアというのは机の前で考えていても何も生まれません。行動し、情報を常に入れ続けることで点と点が繋がりアイデアの欠片が生まれます。そこに可能性を感じた瞬間からどれだけスピード感持って動けるかが勝負だと思っています。ここで相談、議論に持ち込むとスピードが失われます。情報を得てる段階でどんどんアウトプットし、自分の考えや意見を磨き続けます。アウトプットすると自分のアイデアの弱い部分が出てきます。そこを磨き続ければ宝の原石になることがあります。それが、キラっと光ればGOサイン。前だけを見て振り返らず猛進するのみです。

若者へのメッセージ

私も今年で35歳になる若者の一人です。あまり説教臭い事は言いたくありませんが、あえてこれから社会人になったり、今新入社員で頑張っている人へ一言申し上げるとしたら「若者よ、世の中に騙されるな!」という事です。
あなたたちが「この業界っておかしくない?」と思うほとんどが、おかしいのです。しかしおかしいと分かっていても変わらないのが既得権益者の存在です。だから業界へ革命を起こしましょう。以前より革命は起こしやすくなりました。その為には自分がありとあらゆる事の知識を得る必要があります。特に日本だけでなく海外へどんどん出てほしいと思います。日本の常識は海外の非常識です。これからよりグローバルスタンダードが加速すれば、日本の常識なんて誰も相手にしません。大いにチャレンジをしてチャンスを掴んでほしいと思います。