株式会社Timewitch 代表取締役社長

三浦健之介

Kennosuke Miura

人はみーんな配られたカードで、戦わないといけない。才能だって、コネだって、配られたカードだ。

三浦健之介

略歴

渋谷教育学園渋谷中学高等学校、早稲田大学創造理工学部建築学科卒業。
新卒で電通に入社し、その後ボストン・コンサルティンググループに転職。
2021年に日本初となる時差ビジネス企業Timewitchを設立し、代表取締役社長に就任。

現在の仕事についた経緯

「ブラジルには失業者が多い」と聞いた時に「日本の仕事をブラジルの人に渡せたら失業者が減るのでは?」と考えました。

その時、「日本の深夜時間帯に日本の仕事をブラジルの人が代わりに進めておいてくれたら、日本にはビジネスのスピードアップを、ブラジルには雇用創出という価値を提供出来る!」と思いついて起業しました。

現在は「寝ている間に仕事を動かす」をコンセプトに、日本企業からPowerPointによるスライド作成業務を夜中に受けて、地球の裏側の国に住まわれている人にお願いし、日本の朝までに納品するというサービスを展開しています。

仕事へのこだわり

「30歳までに自分にしか出来ない仕事を見つける」を目標に20代を過ごしてきました。

僕は残念ながら大学卒業時点では何者でも無かったので、とりあえず日系企業の最高峰だと思った電通に入社し、その後外資系企業の最高峰だと思ったBCGに転職して、ビジネスパーソンとしての基礎を身につけようと我武者羅に仕事をしました。

一方でプライベートでは自分らしさを追求しようと思い、ブラジルの格闘技“カポエイラ”を腰が壊れるまで続けたり、年に一回はバックパッカーとして世界中の国々を放浪しました。また、結婚は30歳以降にすると決めて20代は独身を貫いていました。

カポエイラを通じて漠然とブラジルに関心を持っていたために、ブラジルの失業者問題を知った際に自分事として捉え、その結果、起業のアイデアを思いつきました。

事業内容を“PowerPointによるスライド作成業務の代行”に決めたのは、私が電通やBCGでクリエイティブかつビジネスレベルのグローバルスタンダードなスライド作成スキルを身につけていたからです。

また、実際にお仕事を受けてくださるブラジル等の地球の裏側に住む海外の方々は、私が世界中の国を放浪している中で出会った人達です。特に創業初期は、そんな皆さんの協力を得てスタートしました。

そして、創業してから最初の半年間は、土日を含めて地球の裏側の人達とのやりとりが日々発生していたため、明け方まで起きて仕事をする毎日を過ごしていました。これもまだ20代で体力があって、かつ独身だったからこそやり遂げられたことだと思っています。

この様に図らずして、「自分にしか出来ない!」と思える仕事を30歳までに見つけることが出来ました。

若者へのメッセージ

「自分にしか出来ない仕事をしたい!」と思ったとしたら、個性という名の人生のカードを大切にして欲しいです。人生は配られたカードで戦わなくてはいけません。トランプや遊戯王カードと一緒です。配られたカードに文句を言っても何も解決はしません。

しかし面白いのが、生まれた時に与えられたカードは自分次第で他のカードと交換可能という点です。
若い時にしか無い時間や体力といったカードを他のどの様なカードと交換して自分なりの手札を揃えるかは自分次第です。

そのカード交換の際に、周りに流された平凡なカード交換(人生の選択)ばかりしてしまうと、手札に個性が生まれないので「自分にしか出来ない仕事」に巡り会うのは難しくなってしまいます。

是非自分なりの個性あふれる手札を揃えて、「自分にしか出来ない仕事」を見つけて下さい!