西部建設株式会社 代表取締役

湯浅康則

Yasunori Yuasa

アロハ=ALOHA

湯浅康則

現在の仕事についた経緯

弊社は建築会社ですが、その特徴はまさに「ハワイ」をイメージした空間を住宅としてつくるところにあります。デザインはプランテーションハウスであり、内装もハワイを意識した空間になっています。つまり弊社のコンセプトは、「お客様に非日常的空間を、1年中提供する」というものです。
さらに弊社のつくる住宅は、耐震、耐熱構造になっていますので、住むにあたって安心、安全でかつ、快適な造りになっております。言うなれば、仕事で疲れて帰ってきてもリゾート気分でくつろげる、リラックスできる家といえるでしょう。

ではなぜ、私がそういった住宅の製造にこだわるようになったのか。それはまず、私の父は船乗りでして、そこから建設業に転身したことから始まります。船員にとっては、ハワイ航路は大変に魅力的なので、父は私にしょっちゅう、その素晴らしさを説いていました。一方、私はといえば、行かず嫌いで北国好きだったのですが、20代後半にハワイを訪れる機会がありました。そのとき私は、そのリゾート感覚にすっかり魅了されたのです。その際すでに大学を卒業して弊社に入っていた私は、そうしたハワイアンな家を日本で造ることにしたのです。

仕事へのこだわりと目標

どんな仕事であれ、ビジネススタイルは時代によって変わります。
私のいる建築業界は、いまだ「いつまでも仕事」といった、ややブラックな風潮が残っていますが、私はこれを徹底的に避けています。端的に述べれば、弊社での仕事とは短期集中型であり、1日3~4時間労働を推奨しております。つまり仕事を速くこなす能力があれば、さっさとすましてラクしてもいいと私は考えています。そうすると仕事自体が楽しいものになり、暗い雰囲気は自ずとなくなります。
誰でもそうでしょうが、時間に迫られる、人に叱責されるというのはイヤなものです。だからこそハワイ流に、仕事も個々の社員が自分のペースで進められ、かつ、皆が仕事そのものを楽しんで行う社風を、私はつくってきたのです。

時代の進化というものは激しく、むかしは10年一昔だったのが、最近では1年一昔になってきています。ですから住宅なら住宅だけを扱うビジネスモデルというものも、だんだん通用しなくなってきています。
そのため弊社では、売り上げだけにこだわるのではなく、他社や他業種の会社とのコラボレーションなども行ってきました。「やりたい」という好奇心が命じるままに、すべきことをし続けることが、私の目標なんです。
そのための課題として、私は自分の直感でどんどん物事を進めてしまうので、横に適切なアドバイスをくれるコンサルタントが必要です。すると問題が発生すれば、その場で対処できます。しかし何においても、私には「楽しい」がいちばんです。弊社のお客様のなかには、やはりハワイ好きの方が多い。そこでそうした人たちと一緒に、ハワイに行くこともあります。SNSでの発信も好きなので、宣伝を兼ねて「ハワイ」というコンセプトで投稿を続けています。そうやって情報の多角化に対応しようとしているわけです。

若者へのメッセージ

私としては、若い人たちに何かを教えるというより、若い人たちに色々なことを教わることの方が多いです(笑)
まず私の若いころは、情報といえば辞書か新聞・テレビを調べるくらいしか方法がありませんでした。ですが現代の若者は、スマホで10倍のスピードで必要な情報を引き出します。その点でいまの若者たちは、私の世代より10倍のスピードで生きているといえるでしょう。
ならばそのスピード感を人生に活かさなければ、損です。やりたいことがあれば、躊躇なくその場でやってしまえばいい。後から取り返しは、どのようにでもできます。
たとえば「ハワイに行きたい」と思ったら、即行動です。少し調べれば、安く行ける方法はすぐに見つかります。若い人たちには思いついたことがあれば、すぐ行動に移せる積極性を持っていただきたいと思います。