トクヨバイオテック株式会社代表取締役社長

游 晋豪

Jinhao Yu

仕事は「副業」、いい人になることが「本業」

游 晋豪

略歴

1987年、台湾の政治家一家に生まれる。大叔父は国の顧問なども務めた著名な政治家と名医。2005年来日、南山大学総合政策学部に入学。帰国後。台湾でNo.1と言われる国立台湾大学EMBA社会人クラスに入学(旧台北帝国大学)。学業と平行しながら、父の経営する貿易会社「安徳豪有限会社」に入社し、日本の購買代理業務に就く。その後、日系商社「日信商事」で世界中を回りグローバルな視点を養う。2015年EMBA卒業時に「tokuyo台湾本社」会長から直接のヘッドハンティングを受け入社。2017年、日本にて「トクヨバイオテック株式会社」に出資し、代表取締役社長に就任。

現在の仕事についた経緯

縁があって、台湾の健康器具業界で名の知れたtokuyoの会長との出会いがあり、世界一の長寿国、日本で健康器具販売のビジネスを展開することになったのです。そして、この国の“健康寿命”をさらに延ばすことによって、世界中の人たちの健康に貢献したいと思っています。人は皆、長生きしたいですよね。今、日本は世界一の長寿国で、世界は日本を目標にしています。でも、日本は確かに長寿国ですが、“健康寿命”はまだまだ。日本がまだまだだから、他の国はもっとまだまだ(笑)。世界の人たちの健康寿命を延ばしていくためには、まず日本から!私はそう思ってこの仕事に取り組んでいます。

仕事へのこだわり

日本人が半世紀以上前に作った、最も古いマッサージチェアはコンパクトでシンプル。これが原点です。私のこだわりは、この「原点」に回帰した製品の開発なのです。
人にはいろんな望みがありますが、健康で生きていくことが「原点」ですよね。「マッサージチェア」も「心」も原点に戻ること、これを最も大切に考えています。
血液の循環を滞らせないこと。これが健康維持に繋がります。私は、この血液循環を促すマッサージチェアの日本人の使い方をチェンジしたいのです!
マッサージチェアは50歳以上の方たちの「身体を修理」するためだけではなく、「身体をメンテナンス」するために30歳代から使ってほしいのです。1日の終わりにマッサージチェアに座わり、血液循環を促し身体のメンテナンスをする。こんなライフスタイルを推進し健康寿命を延ばしたい。現在の製品の大部分を占めている、大きくて贅沢品のようなマッサージチェアではなく、若い人でも買える低価格でコンパクト&スタイリッシュな製品を提供したいのです。

若者へのメッセージ

仕事は大切だけど、私にとってはあくまで「副業」みたいなもの。中国の言葉なのですが「仕事より、いい人になることが大事。だからいい人になることが本業」。どんな仕事でも、いい人じゃないとうまくいかないんです。
そして、自分の初心を大切にしてほしい。卒業したら何をしたいのか、最初の想いが一番大切です。その初心が、誰かから何か言われたら変わって、また別の誰かから何かを言われたら、さらに変わる……。これはもう失敗するパターンですね。若い皆さんには、自分の揺れない初心、「原点」を大切にしてほしいですね。