一般社団法人 糸かけ曼荼羅協会 代表理事

吉川あい子

Aiko Yoshikawa

どんなときも直感に忠実に

吉川あい子

略歴

1981年生まれ。神奈川県横浜市出身。15歳からティーンズ向けファッション誌のモデルを務め、帝京大学文学部国際文化学科を卒業後はバックパックを担いで、アジア・中東・アフリカ・オセアニア計56カ国を旅する。
インド旅行中にヨガ・瞑想と出会い、日々のライフワークに、ニュージーランド在住中にものづくりの師と出会い、制作活動を始める。
2015年7月から首都圏を中心に糸かけ曼荼羅ワークショップをはじめる。
2016年末から“曼荼羅キャラバン”をスタートさせ、日本全国・シンガポール・台湾・スロベニア・クロアチアでワークショップを開催。約6年で受講生は4000名を超える。
2017年7月、一般社団法人 糸かけ曼荼羅協会を設立。
現在は各地でワークショップ・展示会を開催しながら、定期的にインストラクター養成講座を開催して講師育成にも力を入れている。
2020年6月、著書『いろを楽しむ糸かけ曼荼羅(トランスワールドジャパン刊)』出版。

現在の仕事についた経緯

ネパールの山奥で暮らしていた時に、イロトリドリな世界を表現するために独学で糸かけ曼荼羅の制作をはじめたのがきっかけです。

糸かけ曼荼羅とは木の板に釘を打ちそこに糸を掛けながらさまざまな曼荼羅模様を表現するアート作品のことですが、見た目の美しさだけでなく、無心になって糸をかけることで、自分自身の内面と静かに向き合う瞑想のような時間を持つことができます。

また自分自身の色を知るきっかけとなったり、表現することの楽しさを知ったり、制作過程の中にさまざまな魅力と気づきがあります。

そんな感性に働きかける糸かけ曼荼羅をひとりでも多くの方に体感してもらいたいという思いから、帰国後の2015年よりワークショップをスタートしました。

仕事へのこだわり

心の赴くまま表現することの喜び、驚きの中から発見する感性を大切にしながら、アート制作の場づくりをするようになって6年。

芸術活動を生業とする人のことをアーティストと認識するのはもちろんですが、わたしはこの世に生きるひとりひとりが自分の人生を創造するアーティストだと思っています。

作品を作るときに意識的に向き合うのが“色”です。

元気で前向きな気持ちにしてくれる色、心を穏やかに落ち着かせてくれる色。

直感的に惹かれる色というのはその時の自分にとって必要な色でもあります。

“糸かけ曼荼羅を通じて関わる人たちが自分にとって心地よい色を見つけて、心地よく暮らしを整えていくことができますように”

そんな想いと共にいつもお仕事させていただいています。

若者へのメッセージ

わたし達は物心ついた頃から学校教育や日常生活の中で、良い・悪いなどさまざまな評価をされながら生きています。

他者から良いと評価されそうな一見安全な選択を繰り返しているうちに人は自分の軸と判断力を見失っていきます。

自分自身と深く繋がり直感を信じて、優劣や常識というモノサシを一旦置いて、可能性と選択肢をどこまでも広げてみてください。

十人十色という言葉があるように、ひとりひとりの個性を輝かせられるイロトリドリな調和の世界がそこにあるはずです。