株式会社ALL IS NEW 代表取締役社長

吉田直哉

Naoya Yoshida

一秒でも、速く。

吉田直哉

略歴

福島県いわき市出身。大学進学と共に上京。
卒業後は新卒でバーニーズジャパンに入社し、3年半販売員を経験。その後株式会社リクルート(旧リクルートエージェント)への転職をきっかけに現在まで約15年ほど人材ビジネスに従事。
リクルート以降はファッション系人材会社にてVicePresident、執行役員などを歴任し、2021年に株式会社ALL IS NEWを設立。人材ビジネスに加え、文化服装学院の非常勤講師、飲食店経営、福島県発アロハシャツブランドのディレクションなど多方面で活動中。

現在の仕事についた経緯

人材ビジネスに長年従事してきた中で、2018年より個人事業として講師業や飲食店経営などパラレルに活動領域を広げてきました。
一方で高校時代から将来は地元福島に貢献できる人材になりたい、起業したいと考えていました。
そんな中、2020年にコロナの影響を受けあらゆる活動をオンラインへ移行。結果として地元福島とも物理的な距離を超えてオンラインでの繋がりが広がりを見せるようになりました。
これを一つの機会と捉え、これまで個人事業として活動していたものを集約させ法人としてより大きな価値を発揮していきたいという思いから、株式会社ALL IS NEWを設立。現在に至ります。

仕事へのこだわり

信頼関係の構築が肝となる顧客型の小売業からキャリアをスタートさせられたことは自分にとって非常に大きく、顧客や周囲との1対1の信頼関係を大切に仕事をしてきました。新人時代は知識も経験もない自分にとにかく自信が持てず、常に不安と向き合う毎日。そんな自分でもできることは何だろうと考え、目の前のお客さんの望みに深く耳を傾けること、それに対して精一杯お応えすること、ここだけは徹底してやりきろうと行動してきました。この積み重ねが今の仕事につながっていると感じます。とてもシンプルなことですが、「ちゃんとコミュニケーションできる」という事で信頼関係を強くすることができ、より良い提案につながったり、時には想像もしなかったような大きなチャンスに巡り合うことができるということを身を持って実感しています。そしてその不測のチャンスにどれだけスピード感を持って乗れるかという点は非常に強くこだわっています。チャンスを掴めるかどうかはその時に「準備」ができているかどうかであり、「まだ見ぬチャンス」にもどれだけアンテナを張り巡らせて日々を過ごせているか。この点は20代でリクルートに飛び込んだ時から常に意識するようになっています。この繰り返しの中で築かれた繋がりが人脈となり、自分の可能性の広がりにつながると考えています。
そして、時代とともにすべてのことは変化していくものである、という考えを前提に過去のやり方や在り方に固執せず、常に「今」や「未来」に目を向けながら自ら変革し続けることは全ての事業におけるこだわりとなっています。

若者へのメッセージ

そもそも「若者へのメッセージ」というタイトルと矛盾してしまうかもしれませんが、年長者のアドバイスを鵜呑みにするな、ということを伝えたいです。もちろん年長者に限らず、相手に対してのリスペクトは大切ですし信頼関係の大前提ですが、そうした文脈とは全く別の視点で。
昔は商品やサービスが入れ替わるスピードは極端な話をすれば数十年単位という世界観でした。一方、現在は数年で(場合によっては数ヶ月で)トッププレイヤーが入れ替わってしまうようなスピード感で市場が変化します。例えるなら野球とサッカーが異なるスポーツであるのと同じぐらい、そもそものゲームのルールが変わってしまっていることを意味します。そこを理解せずに、ただアドバイスを鵜呑みにしてしまうことは危険です。異なるスポーツから得られる学びも当然あるでしょうし、全てを無視すべきという話ではありません。大事なのは自分の現在地を知ること、所属しているマーケットのルールを知ること、変化の兆しに敏感になること。これらをベースに自分で考える癖付けをすることが大事。アドバイスも選択が必要です。そして20代の過ごし方や思考の量がその後の人生に大きな影響を与え、30代以降明確な差となって自分に返ってきます。若いときほど時間を無限に感じてしまいがちですが、1秒でも速く思考し行動し続けることをぜひ今この瞬間から意識してほしいと思います。