Gemini Career株式会社 代表取締役CEO

山田 実希憲

Mikinori Yamada

幸せはいつも自分の心が決める

山田 実希憲

略歴

法政大学社会学部卒業後、中堅リフォーム会社に入社。営業と施工管理を10年経験し、不動産事業部立ち上げを責任者として経験。その後JAC Recruitmentへ転職し、転職エージェント業へキャリアチェンジ。ベンチャー不動産会社での新規事業開発を経て、現在はGemini Strategy Groupへ参画。Gemini Career取締役COOを兼任し、2020年7月に代表取締役CEOに就任。
著書に、『年収が上がる転職 下がる転職(すばる舎 2019.11)』『いずれ転職したいので、今のうちに自分の強みの見つけ方を教えてください!(ぱる出版 2022.01)』など。

現在の仕事についた経緯

就活では業界へのこだわりはあまりなくて、教師と会社員の二つの選択肢で悩んでいました。経営者との距離が近い環境であることを重視して、当時30名規模のリフォーム会社に入社したのがキャリアのスタートです。社会人としての基礎や、成功・失敗も含め、たくさんの経験を得て、新規事業立ち上げも任せてもらいました。
10年が経過し、生き方と働き方のズレを感じて34歳で初めての転職を決断しました。そしてその転職活動が自分と向き合う機会となり、キャリアの相談相手の必要性、経験や市場価値を客観視する重要性を実感することになります。現在も続けている人材紹介業の始まりは、この実体験によるものです。
現在は本質的な経営課題抽出、解決手段と実績を持ち、経営人材育成の知見と手法を持っているGemini Strategy Groupの子会社として、経営課題と解決力となる人材をつなぐプラットフォームづくりに邁進中です。

仕事へのこだわり

私の仕事へのこだわりは、本質的な解決ができたかどうかにあります。そのためにとにかくコミュニケーションを重視しています。コミュニケーションは一方的に話すことではなく、共有することです。相手が必要としていることを言葉にして、その言葉を因数分解しながら、背景まで共有していきます。

こだわりになっているのは、たくさん失敗をしてきたからです。リフォームの仕事をしている時に「明るい部屋にしたい。」という相談がありました。自分の勝手な解釈で、照明器具を交換すれば良いのでは?と提案しましたが、実際には照明の明るさでは何も解決しないような悩みを持っていました。お孫さんが遊びに来たくなるような明るい雰囲気と空間をつくりたかったのです。

目的によって手段は変わります。思い込まずに、言葉を使って真意に迫っていくことを心がけるようになりました。そしてこれは経営相談でも、転職相談でも同じです。なぜそれをするのか、本質的な課題と解決方法を繋ぐことでやっと必要とされるプロになれると感じています。

若者へのメッセージ

私自身の実体験と多くのキャリア相談を受けてきた経験から得た持論の一つが「天職とは、いきなり出会うものではないのではないか」ということです。私はいきなり天職が見つかったという人に出会ったことがなく、やり続けることで天職だと感じるに至った人にたくさん出会ってきました。目の前の仕事に向き合って、どうすればできるのかを考えながら行動して、貢献した価値を感じながら磨いていった結果が天職であったという感覚です。

そしてもう一つ、素直に目の前の仕事に取り組むことで成果を出し、なぜ成果が出たのか(出なかったのか)を振り返りながら自分を変えていける人は強い、ということです。変わり続けることが強さであり、安定を生んでいると感じています。

お客様が泣くほど喜んでくれたり、自分もそれにつられて泣かされたり、仕事には感情がついてくるものだと思います。自分の感性を大切にしながら、相手の何を満たすために情熱を注いでいくのか、目の前の仕事をやりながら見つけていってください。