株式会社Aquila 代表取締役社長

鷲尾景樹

Eiki Washio

一期一会/千載一遇

鷲尾景樹

略歴

33歳で脱サラ。起業準備として工業大学大学院へ入学。在学中にベンチャー企業を立ち上げる。環境性能一辺倒のEV業界に、EVを楽しむというジャンルで奮闘している。

現在の仕事についた経緯

自動車の未来の姿と当時の自動車を取り巻く環境の変化を感じ、考え方や経験を一度リセットするべく当時働いていた会社を退職しました。その後、半年の準備期間を経て30代半ばで大学へ復学。そのまま修士課程へと進学し、大学院在籍中にベンチャー企業を設立しました。2020年を目途に世界がEVへシフトするであろうという予測での行動でした。

仕事へのこだわり

会社員時代にお世話になった諸先輩方、中には当時のお客さんや取引先の担当者さんとは起業した今でも繋がりがあり、助言をもらうことも少なくありません。その上で、何か新しいものを考え作り上げる時には、先入観やセオリーを完全に無視してから始めます。自分の経験や常識も含めて、一度頭を真っ白にしてから取り組むようにしています。

ただし工業製品を扱う以上、定められた規格や現場で職人さんのやり方に指示をしないのは当然のことですので、その間を取って立ち振る舞うのは最も困難な作業になります。どんな仕事でも人と人の繋がりは絶対に切り離せないテーマであり、同じ日本で同世代であっても職種が違えば使っている言葉や常識も違います。ニュアンスひとつとっても真逆の意味になることもあり、そこは細心の注意を払って取り組んでいます。

若者へのメッセージ

難しいことをお話しするつもりはありませんが、実行するにはなかなか難しいことかもしれません。一人ひとり得意な分野や実力というものは違うものです。そんな中どんな仕事であっても、頭一つ抜きん出たいとか、何か名前を残したいというような夢や野望を持つならば、自分を見極める事。真っ先にすべきことはこれです。

自分には何ができるのか、何が得意なのか、何ができないのか、そして何人の仲間がいるのか。それらを客観的に見極めてください。自分を客観的に評価できるようになると世界が変わってきます。そして、できないことでも、真っ向勝負だけが立ち向かう方法ではありません。自分だけではできないことも、「自分達」になるとできるかもしれません。仲間と一緒に知恵を絞り冷静に考えてみると、意外なところに解決の糸口が見つかるものです。

このメッセージを読んでくれた若い人たちと、いつか一緒に仕事をできることを願っています。