一般社団法人 One Smile Foundation 代表

辻 早紀

Hayaki Tsuji

前後裁断

辻 早紀

現在の仕事についた経緯

One Smile Foundationの代表である前に、僕は一人の音楽家でもあるのですが、宇宙技術と音楽を用いたプロジェクトを宇宙関連の国際会議にて発表した時に、目的を「世界平和」と宣言したことがすべての始まりです。

音楽という芸術の力は、人の心へ届ける訴求力は高いのですが、その一方でその感動の持続性は短く、日常生活に戻ってしまえば、いとも簡単にその感動は消え去ってしまいます。つまり、目的を「世界平和」という形でメッセージを発信しても、それだけでは不十分であることはこれまでの沢山の音楽チャリティイベントを例に挙げても明白なわけです。

そんな現実的な事実にも気付いているのに「世界平和」を謳ってしまうのは、自分自身違和感を覚えるものでしたし、他者から見れば、それは売名行為とも見て取れる可能性があり、プロジェクトの目的に嘘はないものの誤解を招くことに繋がりかねないと思いました。

そこで、その宇宙と音楽を掛け合わせたプロジェクトを成功へ導くのと同時に、別軸で実社会に根付いていく平和活動も考案しなければならないと考えました。しかもそれは従来の方法ではなく、新たな手法で行わなければ結果は大きく変わらないであろうということも想定しながら、ぼんやりと息子と一緒にショッピングモールを歩いている時にこのアイデアを思い付いてしまったのです。

すべては、そこが始まりです。

仕事へのこだわり

「言ったからにはやる」という責任感の強さは1人の人間として当然持ち合わせていますが、こだわりという観点で言うならば、「こだわり」は持たないということが「こだわり」になっている気がします。

というのも、意識と無意識という思考区分において、いつも「自分の無意識は最大化されているか?」ということを気にしながら実は生きています。この現実世界は、意識の世界中心で成り立っているわけですが、そこには常識、先入観などの様々なバイアスが目に見えない形で日々襲い掛かって来ます。

そんな中で、「自分はこの世界に流されてはいないか?」とか「自分が本当に感じていることは何だろう?」という風に、実は心の中で激しく問い質しています。でも実は問い質す行為も意識が行う役割なので、そこで行き着いたスタイルが、「考えるようで考えない、考えないように考える」という状態でいることが最も丁度よく、その状態を保つことがいつの間にか唯一の「こだわり」になった気がしています。

なので、冒頭にお伝えした「言ったからにはやる」というのも、意識的にやり切る!と気合の入ったものでもなく、日々の無意識から引き揚げたメッセージみたいなものなので、意欲も馬力も想定する結果も、当然のように「成功するに決まっている」という、自分にしか判らない、もしくは同じ思考形態を持っている人しか理解し合えない謎の根拠の元、取り組むことが多いです。

無意識の話をしたら止まらないので、ここら辺で止めておきます(笑)。

若者へのメッセージ

自分の人生を生きましょう。これはあなたの人生です。

いろんなアドバイスをする人が沢山いますが、そのアドバイスや経験則は、あくまでもその人の人生の中で起きた出来事です。つまり、それはあなたの人生に当てはまるとは全く限りません。

昨日の常識よりも明日の常識を探してください。

あなたの夢を壊す人たちは意外と身近にいます。
親だったり、学校の先生、兄弟だったり、友達だったり、もしかしたら自分自身だったり。。。

誰かに言ったり相談したりして、壊されるくらいなら先にやっちゃいましょう。
やってしまえば、その事実は誰にも壊せません。そして、それを何度も続けましょう。

壊せない事実を積み上げるのです。
1個、2個、3個と積み上がった時、あなたには経験という宝物が残ります。

成果が出ていなくても構いません。成果はなくても、あなたには経験があります。

夢を壊す人たちには何も残りません。後味の悪いマイナス因子が心にあるだけ。

やるか、やらないか。
人生はいつもシンプルです。いつかあなたの積み上げた経験を教えて下さい。