wedo合同会社 代表社員

都丸哲弘

Tetsuhiro Tomaru

清く、正しく、美しく、スピーディーに

都丸哲弘

現在の仕事についた経緯

大学卒業後は複数の企業でWebやマーケティングに関連した業務を行ってきました。
2013年に父からの事業継承を経て、ビルメンテナンス会社の代表に就任。30代後半はそちらの経営と、別のIT事業を並行していたのですが、お客様からすると事業内容がわかりづらいとのことで、いつかきっちり区分けしたいなとは考えていました。
2019年にビルメンテナンス事業の一部を譲渡することになったため、それを機に私は経営から退き、もともと行っていたIT事業により注力すべく、弊社を立ち上げました。
自身が作った初の会社になりますが、おかげさまで2022年で丸3年を迎えました。

仕事へのこだわりと目標

弊社では、いわゆるZ世代を主役として事業を行っています。
その上で、どうすれば我々年配者が彼らの目線に合わせ、力を借りながら事業を推進できるかという点を見据えています。
そもそも私がZ世代にフォーカスしたきっかけは、24歳下の後輩から「インターンをさせてほしい」とリクエストを貰ったことです。
そこで、今の若い世代の「仕事」に対する考えを聞く機会に恵まれたのですが、結論から言うと「学生のままでいたい」という、私が大学を出た当時となんら変わらない心境が吐露されました。日本や社会に対しての不信感、不安感はむしろ私の世代より色濃いかもしれません。
そこで、Z世代に働くことへの期待感を少しでも持ってもらえたらと『インターバンク』という情報サイトを立ち上げ、運営は現役大学生に任せるようにしています。
Z世代はデジタルツールの扱いについては非常に長けていますし、「なぜこの業務をやる必要があるのか」と腹落ちさえできれば、驚くほど仕事に没頭できる世代です。
経営者として次世代の事業を構築するためには、Z世代の考え方やバックボーンを進んで学び、その世代にフィットしたマネジメントをしなければならないと考えています。

今後の目標としては、自社オリジナルのサービス制作を検討しています。
その工程をZ世代と共に経験することで、彼らが社会に対して抱える鬱屈とした感情が少しでも払拭できたらという想いもあります。実現のためには、若い世代の優秀さを素直に認められる、潔さのある大人がより多く必要になるでしょう。
私が思うに、Z世代は特に強いわけではなく、若い世代特有の脆さも持っています。ただ、目的の見えない仕事に対する「なんでやらなくてはいけないんですか?」という意思表示力が、他の世代と比較にならないくらい強いのです。
そこで上層部の団塊ジュニア世代が「いいからやれ!」と一蹴してしまうことは簡単ですが、そうすれば彼らの良い部分は消え失せてしまいますし、彼らの社会に対する不信感はループし続けるでしょう。
だからこそもっと「若者の力を借りよう」と素直に取り組める人、若者を躍動させてあげようという気概のある人を、会社により多く配置しなければならないと感じています。

若者へのメッセージ

1つ覚えておいて頂きたいのは、失敗に対する考え方です。
「失敗」の反対語は「成功」とよく言われますが、それは100%間違いで、失敗と成功は同じ方向にあるものです。
では失敗と成功の反対は何かと言うと、それは「何もやらないこと」です。そして人は放っておくとやらない方向へ進む生き物なので、意識して動かない限りは何も起こらない人生になります。
ですから若い人に最重要視して頂きたいのは、とにかく実行することです。
もし実行できたら、必ず自分を労ってあげてください。そこで「成功した」「失敗した」という結果がついてくるかもしれませんが、その結果で、あなたの行いを評価する必要はありません。
実行した事実と、そこで出た結果は分けて考えられるべきだからです。
また、結果には能力差など様々な要因がありますが、実行するかしないかは本人の気持ちだけの問題です。
実行なくして結果を出せる人はこの世に1人もいない。この事実を見据えて、とにかく実行するような癖づけをしてください。
これが自己成長する上で最も大切なことだと私は思います。