株式会社きずな工業代表取締役

常盤 実

Minoru Tokiwa

初志貫徹

常盤 実

略歴

加治木中学校卒業後12年間修業後、20年4月に会社設立、25年11月会社法人化、現在に至る。

現在の仕事についた経緯

幼い頃より重機や工事用の機械などに興味があった。決して人の手では出来ないことを、軽々とやってのける。様々なところでそれらが活躍する場面に出くわすたびに、時間を忘れて見入ってしまう事もしばしばだった。そして何よりそれらをまるで自分の手足のように操るオペレーターに、何とも言えない憧れと感動を覚えた。いつしか自分も、重機や機械を自由に扱える様に成りたいと思うようになっていた。中学校卒業と同時に、これまで抱いていた思いを早く実現したい衝動に駆られて、解体・斫りの工事業に進路を決めた。何年か修行を積んで行く中で、重機等を駆使してダイナミックな中にも繊細に建物を解体していく仕事に、自分の目指していたものはこれだと確信した。

仕事へのこだわり

好きな仕事とは言え、見るとやるとでは大違いの世界に飛び込んだ私だが、そこはやる気と負けん気は誰にも負けないと自負していた。横浜、福岡、鹿児島で修業を積んだ私のやる気と負けん気は、だだのがむしゃらとは違うと思っていた。それは新人時代からも今も変わらないことだが、仕事と言うのは常に、段取りと集中力を持ってやるという事だ。当たり前すぎて言うほどの事は無いように思えるかもしれないが、一番大事な事だと思っている。同じ仕事をするにしても、行き当たりばったりでするのとは能率が全く違うし、仕上がりも全然違う。早く、きれいに仕上がる。そして、わたしのやる仕事はどこの現場でも評価して頂くことが次第に多くなった。少しずつ、仕事に自信を得ながら自分の仕事のやり方は、間違っていないと確信を持てるようになっていった。
 この仕事を始めて25年、会社を設立して12年、仕事に対する信念はぶれていない。会社となった今、社員全員この思いで仕事をしていると「きれい・楽しい・安全」な現場という事に行き着く。段取り良く、集中して仕事をするという事は、きれいな仕上がり、楽しい職場、けがの無い安全な現場になる。満足な仕上がりは、心と体の健康にもつながる。

若者へのメッセージ

仕事と言うのは何の仕事でも楽しい事ばかりでは無いし、ことに、生まれて初めて社会に出て仕事を始めた人などは、仕事だけで無く初めての社会の仕組みも勉強する事になる。これまでと全く違う環境で、戸惑う事も多々あるだろう。もしかして、逃避したくなる人もいるかも知れない。
 そこで、まずは、目覚めたその一日を一所懸命乗り切ることを目標にしたらどうだろう。あと何年先では無く、今日一日を頑張る。今日を頑張れたら又次の日を頑張る。いつのまにか、日にちは過ぎて行く。その過ぎた日々は、とても意味のある尊い宝物だ。気付いた時は、初めての日より必ず成長しているはず。その時は苦しくても、何年か先には忘れてしまって、笑って話せるようになる。
 今成功している何の苦労も無いような人でも、絶対に初めての日があるのだ。何も分からない日から一日一日乗り越えて、みんな今がある。明日の自分を信じて一日を頑張れ!