富樫電気工事株式会社 代表取締役

富樫昭大

Akihiro Togashi

義理堅く生きる

富樫昭大

現在の仕事についた経緯

父が早くに亡くなってしまったため、先代の社長である祖父へ、就職のタイミングで入社の相談をしましたが、「他の釜の飯を食え」と入社を断られてしまいました。そのため大学を卒業し、北海電気工事株式会社へ就職しました。そこから25歳までの3年間そこでお世話になりました。
しかし周囲からの声や先代社長の年齢や体調面を考慮し、3年経った時に、現在の富樫電気工事株式会社へ入社いたしました。
そこから3年間、取締役として仕事をしていましたが、27歳の時、先代社長が亡くなったタイミングで現在の代表取締役に就任しました。

仕事へのこだわりと目標

人との繋がりだと思います。
正直最初は何もできていなかったです。突然、代表取締役に就任したので右も左も分からない状態で、頼れる仲間もおらず、 ある種「一人経営」のようになっていました。
商工会議所などの付き合いに関しても、これまではずっと先代がやってきていたので、そこで付き合いのある方もいない状態で、社長室に引きこもっていました。さらに社員さんに対しても何もしてあげられず、離職する方も少なくありませんでした。
しかし、28歳の時にこのままではいけないと思い、自発的に交流会などに参加するようになり、そこで現在も深い付き合いのある方にも出会えて、改めて「人の繋がり」が大切なことを学びました。
その後、一度は辞めた方々の中から『社長が変わったんだから私たちもやることをもう一度やろう』と言ってくれた人もいて、その人が現在の私の右腕みたいな人です。

私は、今働いてくれている「人財」の育成を大切にしていきたいです。
経営者にとって、人を育てることは使命だと思っているので、技術的な職業柄、専門的な知識が必要なのですが、ただお金の為だけに技術を向上させればいい、というマインドは持って欲しくないです。
一緒に働く従業員の方には、人として成長してもらいたい、地域や様々な社会問題に目を向ける事ができる人材になってほしいと考えています。今後の会社の未来を左右するのは、私がどれだけそのような人材を育てていけるかが重要になってくると思います。その為に私も勉強をして、従業員の方には目を輝かせて働いてもらえるようにしていきたいと思います。

また、従業員の人やその家族を幸せにしてあげたいです。やはり経営者の仕事は人を育てることだと思います。
先代との事業承継をうまくできなかったこともあり、7年目を迎えましたが、まだまだ会社としては道半ばだと思っていて、色々なことに手を出すのではなく、まずは自分自身が勉強させてもらって、とにかくしっかりと従業員やその家族が幸せであるように、基盤を固めていってから新たな挑戦をしていければいいなと思います。

若者へのメッセージ

お金以上に大切なものを大切に仕事をしてください。
中小中堅企業でも大手企業でも、取り組もうとする気持ちが大事だと思います。
その会社がどのような取り組みをしているのか、経営者の気持ちであったり、この情報に溢れた世の中で、誤った表面上の情報ではなくもっと本質的な情報に目を向けて道を進んでもらいたいなと思います。
応援しています。