株式会社SHISEILABO 代表取締役

武山 和

Wataru Takeyama

自律的、思いやりの公私混同

武山 和

現在の仕事についた経緯

大学卒業後、ビジネス経験が全くないうちから起業することを考えていて、個人事業主として様々な事業の立ち上げを模索していました。大きな転機は、山形に住む母方の祖母のもとに遊びに行き、その魅力に感動し、2014年に移住を決めたことです。そのころカメラにもはまっていて、かみのやま温泉の1日数百円で借りられるギャラリーで写真展を開催する機会がありました。温泉街に住み、働くの人たちの写真を撮りながら様々な話を聞くうち、温泉旅館の業務改善など観光に関わる仕事の構想が固まり、SHISEILABOを立ち上げました。
現在は企業のIT支援など経営改善コンサルティングをはじめ、食文化に関する動画配信、飲食店舗経営など多角的に展開しています。

仕事へのこだわりと目標

まず1つ目は、自然体で居続けることです。生かされていることへの感謝を忘れず、常にその時々の感覚を大切に、フレッシュな気持ちで仕事をしたいと思っています。
2つ目は、現場の声を聞くことです。例えば飲食店のクライアントの経営改善では、オーナーだけではなく、現場のシェフや従業員の声を聞くことで初めて気づくことがあります。そのような現場の声を取り入れることで、より有益なソリューションを提供することができるのです。
3つ目は、計画をアップデートし続けること。計画は決めて終わりではなく、状況に合わせ変えていく必要があります。時間をかけて作った年次の計画も、変化に応じ一週間後には変わるかもしれないものです。変化を恐れず、「こうあるべき」と決めない経営をしていきたいと考えています。

今後は、強い組織を作ることが第一の目標です。本音で語り合え、他人の成功を喜べるような仲間とともに、生き生きと働ける組織を作り上げたいと考えています。現在、リモートで山形と東京など遠隔で話し合う環境も整っていますが、意思疎通、心を通わせる難しさもあります。便利さを享受しながら、よりよい組織づくりの方法を模索していきたいと思っています。
事業展開においては、100の事業を運営していくことを目標としていて、宿泊施設や温泉旅館のほか、知的財産を持つ企業など、戦略的にM&Aを用いて展開していくことを構想しています。

若者へのメッセージ

自分の将来に迷われている方もたくさんいると思うのですが、そのような方は「すべきこと」という観念にとらわれていることが多い気がします。「若いうちにやっておくべき」といった言葉もよく聞きますが、若い、若くないことではなく「やりたいことは今やる」という考えのほうが良いのではないかと思います。
必要なことは、自分の興味関心に合うものや動きをすぐにキャッチできるよう、アンテナを高く張っておくこと。気になったことにすぐに反応して動いてみる習慣ができれば、人生はより楽しいものになると思います。