株式会社GLROWS代表取締役

竹中結輝

Yuki Takenaka

Life is Entertainment.

竹中結輝

略歴

九州工業大学大学院情報工学府修了。2010年、パナソニックに新卒でエンジニアとして入社。入社後は、医療介護ロボットの研究開発、新規事業の事業化推進に従事。入社4年目、社内公募制度を利用して採用センターに異動。採用人事として優秀人材の戦略的確保に貢献。2016年、ビズリーチに転職。新卒採用サービス、ビズリーチ・キャンパスの立ち上げ。現在は全社のイベントプロデューサー・パフォーマーとして貢献。また2011年、個人ブランドGLROWSで就活サポートを開始。2013年から知的エンターテインメント就活Xを毎年主催。2019年にはGLROWSを法人化し、就活・教育業界に限らず、現在は活動の幅を広げ様々な領域での体験デザインを全国で手掛ける。

現在の仕事についた経緯

エンジニア時代、感動はスペック(性能)で創れると思っていましたが、時代変化と共に違うなと感じたのがきっかけです。
以前、洗髪ロボットの研究開発に関わっていたとき、他のエンジニアの興味はどれだけ汚れが落ちたかでしたが、僕はどれだけ人間が感動したかでした。実験して面白かったのが、全く同じロボットでも、人間がどんな空間でどんな体験をするかで、体感価値、つまり感動が違うんですよね。
昔はスペックだけで価値の差別化が可能でした。例えば、携帯電話ではA社は画質が良くて、B社は音が良いみたいな。でも、今は技術が進化して、スペックが飽和しています。
そんな時代に、人間がどんな製品・サービスに魅了されるのか、重要なのは体験デザインだと考えています。だからこそ、体験を科学したいと、体験デザインのプロとして生きる道を、僕は選びました。

仕事へのこだわり

社会人1年目から、職業を聞かれたら、僕は一貫してアーティストだと答えています。だいだい相手には笑われますが。仕事はアートであり、僕はそれを手掛けるアーティスト。これが僕の仕事・生き方に対する価値観です。

価値観は人それぞれで、何が正しくて、何が間違っているということはありません。例えば、ある商品・サービスがあったとして、できるだけ安く多くの人に届けることも素晴らしいし、高いけど特別な体験を一部の人に届けることも素晴らしい。
僕はこれまで、様々な事業領域で仕事をしてきました。医療介護ロボット、美容、健康、教育、農業、そして、体験。一貫しているのは、常に届けたい作品は後者です。高いだけのことはあると、お客様に納得してもらえる本物を届けること、これが、僕の使命です。

ありきたりなもの、中途半端なもの、誇れないものを創るくらいなら、僕はやりません。妥協した70点の作品は創れないし、常に100点の作品を目指したいんですよね。こだわりが強いので。
イベント・ショーでも、100点満点の参加者アンケートで、全員が60〜80点をつける空気のような作品は創る気はないです。100点と1点が混在するような記憶に残る作品を創り続けたいなと。

まだ何も実績がない若手時代から、このスタンスなので、敵も多かったかもしれません。偉そうなやつだなと。ただ、一方で面白いねと、気にかけてくださった方々がいます。そのお力添えで、今の僕があります。ブレずに、竹中結輝を続けたことが、今に繋がっているなと感じています。

生き方に正解はありませんが、自分がありたい姿を信じて、突き進むこと、それが未来を切り開くと、僕は信じています。

若者へのメッセージ

先が見えない、誰にも正解は分からない、変化の激しい時代。多くの選択肢に悩むこともあるかもしれませんが、その決断を他人に委ねることなく、期待と覚悟をもって自分で選んでください。そして、選んだ道を正解にする生き方をして欲しいなと願っております。

どんな物語も、完璧だと面白くありません。どんなヒーローも、欠点があるから魅力的なんです。これからの人生、楽しいことばかりではないと思います。辛いこと、悲しいこともきっとあるでしょう。
でも、そのときは事象との向き合い方を工夫してみてください。これは、人生に必要なスパイスなのでは?ネタになるのでは?と。事実は変えられないけど、解釈は無限です。そのエピソードをどうアレンジできるのか、それはあなた次第です。

「Life is Entertainment.」、どんな人間になるのか、どんな人生を歩むのか、決めるのは自分。一度きりの人生、最高の生き方をしましょう。あなたの明るい未来に期待します。