株式会社iStar Solutions 代表取締役

武田直樹

Naoki Takeda

あなたらしい時間を過ごし、あなたらしく生きてほしい

武田直樹

略歴

東京農工大学工学部卒業。新卒で、株式会社三井住友銀行に入社。
その後インドへ渡り、主に現地コンサルファームにて日系企業のインド進出支援に従事。
帰国後、2021年1月に、株式会社iStar Solutionsを設立。スマート家電ブランドetife(エティフ)を運営。

現在の仕事についた経緯

インドの会社に勤めていた頃の出会いがきっかけです。当時、年に3,4回ほど日本出張に来ていました。その際に商談をした相手の1人が、後に創業メンバーとなる尾島で、尾島を介して中国人メンバー2人と繋がりました。

商談で尾島と初めて会った際、私との共通の友人がいることがわかり、かつ、その友人と私がインドで同じアパートに住んでいたんです(笑)。それをきっかけに尾島とFacebookで友達になり、帰国後も連絡をとったり、食事に行くようになりました。一緒に事業を立ち上げようという中で、中国人メンバーと繋がり、自分たちの強みと市場の将来性などを考えて、IoT領域での起業に至りました。

自分の中ではこのことが、出会いの大切さ・人生に与えるインパクトの大きさを感じる出来事になっています。

仕事へのこだわり

「こだわり」と言えるかわかりませんが、①素直であること、②愚直であること、というのは自分に当てはまるかなぁと思っています。相手の立場を問わず、話を素直に受け止める。目の前にあるタスクに愚直に取り組む。漠々としていますが、シンプルにこうあり続けてきたような気がします。

20代の頃から、起業してみたいなぁという気持ちはありましたが、正直に言って、現在取り組んでいるIoT事業での起業を明確に描いて、目指してきた訳ではありません。大学院に進む気満々で有機化学の勉強に励んでいたと思ったら、学部卒で金融業界へ。そこでも2年ちょっとしかおらず「海外で働きたい!」と、旅行でも行ったことのなかったインドへ。

スティーブ・ジョブズのスピーチで有名な“connecting the dots”という言葉があります。自分自身、履歴書的にはブレブレだなぁと感じたことは過去に何度もありますが、振り返ってみると、(彼のような偉業を成し遂げていない)私でさえ、多くの点が自分の今に繋がっていると感じます。

私は弱さもあるし、怖さを感じることもたくさんあります。できないことも、挙げたらきりがないほどです。しかし、自分が素直であったからこそ吸収できた考え方や価値観、愚直に取り組むことで得てきた知識や経験もまた、たくさんあると思っています。先程「ブレブレだった」と話しましたが、見方を変えれば「新しいことに挑戦し続けてきた」とも言えると思っています。新しいことにはストレスも付き纏いますが、それは“良いストレス”です。

「こだわり」とはだいぶずれたことを話してしまっているようにも思いますが、「素直で愚直な自分」であり続けたい。挑戦することで“点”を創り続けたい。後でそれらがどんな風に繋がるのかを、愉しみながら生きていく自分でありたいです。

若者へのメッセージ

自分もまだ若い!と思いたいので(笑)、自分も含めてのメッセージとして話させていただきます。

「自責思考であれ」みたいに言われることがよくあるなぁという印象があります。これ自体の大切さは感じるのですが、それが「自己否定」に繋がってしまうのはアンハッピーだと思っています。
「自責思考」は、色んな物事は自分が源となって起きているんだよ、という考え方だと私は思っています。物事の当事者としての意識をもって自分が関われているか、そこが大事。

その中で、たとえミスをしてしまったとしても、反省はすれど「自己否定」はしないでほしい。ミスをした、その分がそのまま伸びしろです。むしろ、今それに気づけて良かったとまで言えると思います。
自分の粗探しは簡単です。一方、自分ができること、できていることは、自分ではなかなか気づかなかったりします。自分が当たり前のようにしていることは、実は当たり前なんかじゃありません。そのことに気づき、自分のことを認めてあげてほしい。自分だけではそれができない、という人も多いかもしれませんが、最初から「自分1人」でできる必要はありません。周囲の人を頼っていい。

自分で自分を大切にできることは、とっても素敵なことだと思います。私もそうありたいと思っていますし、これを読んでくださっているあなたも、そうあってほしいと願っています。