株式会社PYTHAGORA 代表取締役

髙橋 賢次郎

Kenjiro Takahashi

万里一空

髙橋 賢次郎

略歴

早稲田大学芸術学校在学中より個人事業主としてオーダー家具事業を開始し、学校を中退。
個人時代での約5年間、住宅・オフィス・店舗・イベント会場など多様なプロジェクトにおいてオーダー家具製作を経験する。
手作業がメインでの製作活動ではより多くの方にオーダー家具を届けることに限界を感じていた頃、イタリア・ミラノ近郊へ世界最先端の木工機械設備を擁した木工所を数多く巡り、日本との製作環境の違いに衝撃を受ける。
オーダー家具をより多くの人にとって身近なものにする為、帰国後すぐに世界最先端の木工機械設備の導入を決め、2017年に株式会社TAKAKENSTUDIO(旧社名)を設立。
2020年にオーダー家具サービスPYTHAGORAをスタートさせる。*同年社名を株式会社PYTHAGORAに変更。

現在の仕事についた経緯

20歳の頃に実家を建替工事する機会があり、その際にユーザー側として家づくりを体験しました。
その過程の中で「自分らしさのある暮らし」を叶えるためには、一つ一つの空間や家具のデザインが重要であり、更にはそのデザインを形にする作り手の方達の存在が欠かせないことを実感しました。

その後、建築設計の学校に入学しましたが、デザインについては学べるものの「作る」ことについては学ぶことはできませんでした。作ることに関心が強かった私は、自宅の家具をDIYするなど、独学で家具製作の経験を積んでいき、次第に周囲の友人などからオーダー家具の製作依頼を受ける様になりました。
当初は腕に自信があったわけではありませんが、デザインから製作まで一貫して手がけることや、オーダー家具を手にした友人達がより自分らしい生活を楽しむ姿に感動し、個人としてオーダー家具事業をスタートさせました。

個人で活動していく中で印象深かったことは、日常的なインテリアや家具の悩みを解決し、形にしてくれる「デザインと作ることの両方できる人」という存在が、想像していたよりも需要があるということです。
これは家具を購入する際に既製品の中から選択するしかないという状況が産んだ、一般ユーザーへの「負」の影響であり、パーソナライズ化が進む新しい時代に向けての課題だと強く感じました。

この課題は個人活動で解決できることではないと判断し、法人化することを決意。
その後、世界最先端の木工設備を導入した新しい工場を作り、デザイナーと職人を集め、オーダー家具ブランド「PYTHAGORA」を設立しました。

仕事へのこだわり

PYTHAGORA(ピタゴラ)の名前の由来は、「人・物・空間」の比率を家具で整え、よりその人らしい生活スタイルを向上させるといった意味合いからきています。
ユーザーの生活の質を高めることが目的ですので、あくまで家具はその為の手段であり黒子役として存在するものだと考えています。

人がより能動的になり、アイテム(物)が美しく使いやすく収納され、より一体感のある空間へと昇華することがオーダー家具の役割です。

家具ブランドである以上、魅力的なデザインや高い製作能力は当然必須ですが、オーダー家具サービスにおいてはユーザー様がどの様なスタイルを築きたいかを引き出す「聴く力」と、よりその人らしさを実現すための「提案する力」が重要です。
ユーザー様に想いに寄り添いながら、如何にスピーディーに理想の家具をお作りできるかが常に課題であり、挑戦するべき事です。

そういった点を踏まえ、PYTHAGORAの作る家具はユーザー様の魅力を収める「器」であることが、これまでもこれからも変わらずあり続けるべきスタイルだと考えています。

若者へのメッセージ

私自身がまだ30代半ばの若者で恐縮ですが、普段自分の中で大事にしている考え方をお伝えさせていただきます。

私は「行動力がありますね」と言われることがあるのですが、おそらく意思決定するのが早い方なのだと思います。人の価値は時価であり、環境によって左右されるもの。そして環境は自分自身の選択によってある程度形成できると考えています。

自分自身のことを認めている状態があるからこそ前に進め、周囲も応援してくれます。
そのためにも、良い環境作りを怠るわけにはいかず、常に、現在どの場所で・どんな人と・何をするのかを考え、選択して行動する様にしています。

選択に迷った時は「諦める」ことで選択肢を減らし、素早く次の行動に移行することを優先しています。
この「諦める」がなかなか出来ないことかもしれませんが、悩んで停滞していると周囲にも影響を与えてしまいます。

いきなり正しい選択をするのは無茶な話ですので「選択し行動する」その経験値を多く積み重ねることで、より自分らしい活動をすることに繋がるのではと、そう考えています。