ibex株式会社代表取締役

髙戸 政彦

Masahiko Takado

金を残すは三流、名を残すは二流、人を残すは一流

髙戸 政彦

略歴

中央学院大学法学部卒業後、大学野球時の怪我の経験からスポーツトレーナーとして働きながら鍼灸師の専門学校に通う。鍼灸師取得後、2年数か月の下積みを経て、鍼灸の師匠のもと更なる技術向上と心の在り方を学ぶ。様々な人との出会いと体験から自分に出来ることはないか熟考の末2018年、独立。「幸せのきっかけを提供する」を理念として福祉事業、農業を手掛ける。

現在の仕事についた経緯

鍼灸師として活動していた頃に、父が癌を患い、時を同じくして同学年の友人を病にて亡くしました。治療家として何も出来なかった事を恥じるとともに、自分自身も有限の命であることを痛感し、2人に1人が癌になると言われているこの状況に、私が神のような技術を持ったとしても、とても限定された人数しか治せないと思いました。
それならば「病気を無くす(減らす)」、そうでなくても有限の命を幸せに過ごしていけるような動きをしていこうと決意し、普段食べているものがいかに大事かを知り、現状の悲惨さを学びました。
そんな経緯もあり最初は農業をと考えていたのですが、障害を持った方の親なき後と、自立したい、地域で生活したい、と思っても環境が整っていないことを知り、それならばまず生活の拠点となるものをとの想いで、グループホームを設立しました。
今はまだ道半ばですが、グループホームによる住まいの提供とともに、障害の方や生活困窮の方が活躍し収入を得られるような農業をしながら、完全無農薬で安心安全な食べ物を提供し、食べた人が健康になるという全てが良い循環を産むような未来にしていくことを創造していきたいです。

仕事へのこだわり

私は4つが重要だと考えています。
①「志」を持つこと
志は全ての自分を作る原点であり、根幹です。
こうなりたい、こうしたいと感じたことは志をもって進んで行くことを大事にしています。
進んでいけば当然、選択と決断を迫られます。
Aを取るのかBを取るのかが重要ではなく、そのあとどう転んでも他人や環境のせいにすることなく自分が決めたことと後悔しない選択ができるか、覚悟ができるかが重要だと思っています。
②諦めず挑戦すること
失敗から学び、その失敗が大事な経験となり、力になります。私も色々な人に迷惑をかけてきました。
大事なのはそのあと、諦めずにどうしたら上手くいくのかを考え、またチャレンジしていく事だと思います。
だって出来ないものは出来ないですもん(笑)ならばできるまで改善しつつ挑戦していく、それだけです。
③素直であること
②にも関係しますが、失敗したら当然怒られるか、嫌な顔されます。
その時に素直に謝れること。そして恥を承知で教えを乞うこと。そうしたら渋々でも必ず助けてくれる人はいます。自分が困っている時や成功に導くヒントをもらえる時ほど感謝するものはありません。その瞬間素直でなければ成長のチャンスを逃して行くだけだと思います。
一時の恥をとるか、未来の恥を取るか・・・。答えは私なら当然前者です。
④全てにおいて出来る限り丁寧であること、信頼されること
私は前提として「お金より価値が高い人間になること」を大事にしています。
綺麗ごとだけでは生活出来ないので、、、私も正直お金は好きです。いえ、大好きです(笑)
分かりやすくお金で例えていますが、なぜかというと今の私の答えでも分かるようにお金はかなりの力を持っているからです。
例えば、80万しか持っていない知り合いに「100万貸してくれ」とお願いしたら「お前の頼みならなんとかするよ」といってもらえるような人間になることです。
信用がない人には1円も貸したくないですよね。
そのためには普段から私という人間を知ってもらい、なおかつ信頼してもらう必要があります。
相手にとって丁寧に感じるか、思ってくれるか。そして親切にできるか。
これは人間関係でも一緒だと思います。
親切にすることで相手も親切にしてくれて、私が困ったときは助けてくれます。
かつての日本はそういった「人と人との繋がり」を大事にしてきたのではないでしょうか。
そういう心を大事に私もしていきたいと心がけています。

若者へのメッセージ

若い時にしか出来ない経験がたくさんあります。
特に「失敗」は若い人の特権と言っても過言ではないと思います。
どんどん行動してどんどん失敗しましょう!
私も20代の頃、人生の師匠に「男は30歳までに振幅を広げておきなさい、30代以降はそのふり幅がが基盤となって縦に積み上がっていく」という言葉をもらいました。
私がどれだけふり幅を大きく出来たかは分かりませんが、こんな私でもこうして事業をしているのですから、皆さんにはもっと大きなチャンスがあると思います。
分野や立場など関係なく、より良い未来を作り、後世に残せていけたら最高に楽しいです。
その時はみんなで語らいたいですね(笑)