M’s株式会社代表取締役

鈴木 友也

Tomoya Suzuki

知覚動考

鈴木 友也

略歴

1986年 神奈川県 横浜市に生まれる。

15歳の時に両親の都合でアメリカ合衆国バージニア州マナサス市へ渡米。その後、米国市民権を取得。

2012年 ノーザンバージニア州立大学卒業後日本へ帰国。

同年 外資系人材紹介会社 TMC Japanへ入社。

2014年 テスラモーターズジャパン合同会社へ転職。

2020年 M’s株式会社 代表取締役社長に就任。

現在の仕事についた経緯

【ヘアメイク業界の働き方を変えたい】

ヘアメイクアップアーティスト 松本 江里子(妻)と共に、3名のヘアメイクスタッフを“雇用”する為、2020年1月6日にM’s株式会社を立ち上げました。

長年妻から3人のヘアメイクスタッフの働き方、結婚、出産、子育てなどの思いを聞いていた私は、この業界の“雇用”について疑問を感じていました。

一見華やかそうに見えるヘアメイク業界ですが、美容専門学校の教育を終えてからすぐにヘアメイクの仕事があるわけではありません。師匠・先輩のアシスタントとしてキャリアをスタートします。主な業務内容はメイク道具のセッティング、道具持ち、片付け、掃除などです。

アシスタント期間は3年と言われていますが、技術職なので修行期間は5年から10年以上になる場合もあります。

ヘアメイクアップアーティストの多くは女性であり、フリーランスや事務所に所属していても個人事業主として仕事をしています。

会社員などの労働者に対しては産休や育休、その間の収入保障などの手厚い制度が用意されていますが、雇用されていないヘアメイクアップアーティストの場合にはその間の収入補償もありません。

結果として、一流ヘアメイクアップアーティストになるのに修行期間が5年から10年以上になる場合、20代後半から30代前半の仕事が一番順調な時に結婚・出産・育児を取るか仕事を取るかの人生の選択を考えなくてはなりません。

ヘアメイクは人を綺麗にし、心までも明るくする事ができる素晴らしい仕事なのに働く環境が悪すぎます。

“この業界の働き方をどうにかしたい” そんな思いに突き動かされて、とにかく動いてみようと思い、妻とも相談してまず会社を設立し、今まで個人事業主だったスタッフを社員として雇用しました。

まだまだ小さな会社であり、未熟な私達ですが、働き方を事業主と社員が相談し合いながら一人ひとり成長を実感できるような会社を目指しています。

仕事へのこだわり

【社員満足度ナンバー1】

苦労や困難を社員と共に分かち合い、全員で喜びを共にする。

一人ひとりが成長を実感できる働く環境を築く。

社員の喜び・情熱が会社を成長させる。

【トリプルウィン主義】

Win (お客様)x Win (取引先) x Win (当社)
。

すべての関係者が利益を得ることができ、付加価値を実感できる。

お互いに支え合い・助け合い・相談しあえる関係を築く。

若者へのメッセージ

新型コロナウイルス感染症の影響により、生活が大きく変わりました。

このような環境変化の激しく不透明な今だからこそ、若者のみなさんへ伝えたい言葉があります。

知覚動考(とも・かく・うご・こう)

知って、覚えて、動いて、考える。

正しくは“ちかくどうこう”と読むのですが、行動をすることの大切さを説いた仏教の教えです。

「知」「覚」で止まってしまうのではなく、また先に「考」で考えすぎて行動が伴わないのでもなく、まず「行動」をすることが重要 ― ということです。

ともかく動く。

ともかく行動する。

私も起業する時に不安もありましたが、まず動いて、動いた中で色々と経験して今があります。

現在、新型コロナウイルス感染拡大、緊急事態宣言の発令などの影響により、多くのヘアメイクアップアーティストが仕事を失いました。当社も同様に厳しい状況になりました。

この状況の中で何ができるのか。

私は色々な方のアドバイスをいただき、SNSを活用した情報発信、YouTubeでヘアメイク技術を公開しました。その結果、江頭2:50さん(エガちゃんねる)、熊田曜子さん (熊田曜子ch)を始めとする多くの方々とのコラボが実現したのです。そしてそれをきっかけとしてテレビ番組のメイク企画を依頼されるようにもなりました。

さらに一般の方でもプロのヘアメイクアップアーティストにSNSで仕事を発注できるマッチングサービスも開始することができました。

ともかく行動したことで、多くの人と繋がることができて、その結果仕事の幅が広がったのです。

コロナだからと諦めてしまうのではなく、こういう状況でも私達の行動が求められています。

若者の皆さんはこれから始まる学校生活、就職活動、結婚、出産、育児などを通して多くのことを学ぶでしょう。そして多くの戸惑いの中に苦悩することもあるかもしれません。

そう言う時“知覚動考”を思いだし、まず行動を起こして、多くの気づきを得てください。


知覚動考(とも・かく・うご・こう)