株式会社松本鉄工 代表取締役社長

杉原 佑友太

Yuta Sugihara

人生は意外と何とかなる/チャレンジ

杉原 佑友太

現在の仕事についた経緯

僕は大学卒業後、22歳の時に当社に入社し、25歳の時に先代から代表を継承いたしました。創業者でもある先代の社長は私の祖父にあたる人で、孫が僕一人だったこともあり、将来自分が代替わりすることは決まっていました。それを前提で入社しましたし、いつか自分が継ぐのだろうなと意識していました。

仕事へのこだわりと目標

僕は会社の代表ですが、皆を引っ張っていくタイプではありません。仕事をする上で、特にこだわりを持っている訳ではありませんが「製造業である当社は僕一人では何も作れない」ということを常に意識しています。
ですから、心がけているのは社員の皆さんが働きやすい良い会社にすることです。働いている方達は独身の方もいれば、ご結婚されている方もいらっしゃるので、一人一人の背景は様々ですが、ご家族など周りの方に自慢できる会社でありたいと考えています。当社は決して大きな企業でありませんが、休みが多く、残業時間が少なく、やりがいがあり、給与が多い会社であるのが最終的な理想ですね。
ここ数年は、応募者に方に「入社したい」と思ってもらえるよう、企業の魅力を高めるための活動をしてきたつもりです。現在は、ホームページの改善など、当社のアピール向上に取り組んでいるところです。

僕個人としては、例えば会社を上場させようとか、そうした目標がある訳ではありませんし、会社を必要以上に大きくするつもりもありません。コロナ禍の影響も少なからずある中、徐々にではありますが、業績は回復しつつあります。ただ、V字回復をしている訳ではなく、コロナ禍以前の数字まではまだまだというのが現状です。
まずは、以前の数字まで回復するのが当面の目標ですね。将来的に、海外展開などはまだ視野に入れておりませんが、海外の雰囲気に触れることは好きですしプラスになると思います。早く以前のように、海外へ自由に行ける世の中になるといいなと考えています。

若者へのメッセージ

これから社会に出る方には、「人生は意外と何とかなってしまうもの」と伝えたいですね。
日本の教育は失敗をすると怒られる、一度失敗をするといけない(失敗を認めない)といった風潮があると思います。僕は学生時代アメリカにいたのですが、失敗をしてもそれほど責められることはありませんでした。ですから「何でもやってみよう」というチャレンジ精神が養われた気がします。
当社の新入社員もそうなのですが、日本の学生さんの場合は、一度失敗すると全てが台無しになってしまう、と考える方が多いように感じます。失敗するのは悪いことではありませんし、一度失敗したからといって全て終わってしまう訳でもありません。ですから僕は自分の体験に基づいて「人生は意外と何とかなる」と考えているんです。