株式会社ブラック BVLAK CO., LTD. 代表取締役社長

正面雄一郎

Yui Shomen

創造と破壊、現実とロマン

正面雄一郎

略歴

12歳~23歳までイギリスで過ごし、現地大学の学位(B.A)を取得。
日本へ帰国後は高校、大学在学中に行っていた音楽活動を継続。
30歳でプロミュージシャンのキャリアを捨て、洋服になる素材、テキスタイルを製造/販売する業界へ転職。
英語を駆使して世界を飛び回り、パリ、ミラノ、ローマ、ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルスを拠点とする有名ブランドに対し、日本製の高級生地の企画/製造/輸出販売を行う。
老舗生地メーカー3社に務めた後、2016年に独立。

現在の仕事についた経緯

ミュージシャンのキャリアを捨てた自身に残っていたものが、学生時代にイギリスで培った、国際感覚と英語。
その2つを活かして日本の技術を国際舞台でアピールしたい、そんな思いで、高い技術を持つ日本の中小企業を探していく内に出会ったのが今のファッション業界。音楽とファッションに共通する要素が沢山あった事も大きな理由。

当時の業界では、ほとんどの日本企業が海外ビジネスを行う際、商社や現地のエージェントを介しており、自社アピールを直接行う機会は、パリやミラノなどの国際的な展示会に限られている状態だった。

そこで、ミドルマン (中間業者) を省き、自らが現地企業へ訪問、直接商売/取引する事に商機を感じた。

ファッションの頂点に君臨するデザイナーや国際舞台で活躍するファッション業界のキーパーソンと直接ビジネスを行う中で、最高峰の世界で通用する素材開発、つまり日本が越えなければいけない基準を目の当たりにした。

その求めるレベル、到達したいレベルを独自追求するため、自身が代表を務める独立という形を取ったのが現在に至る経緯。

仕事へのこだわり

「仕事」を仕事と感じない程に楽しんで、「生きがい」と「仕事」をミックスする事。

常にそばにいる家族、会社の仲間、仕事に関わる全ての人間に最大限の敬意を払い、
自身が持てるだけの愛を与え、感謝の気持ちを忘れない事。

妥協は許さず、壮大な目標を持つ事で身の丈以上の世界へ自身を導く事。

各工場と蜜な連携を取り、テキスタイルデザインを自社で行い、
他社を寄せ付けない研ぎ澄まされたアイデアとクリエーションで、誰も辿り着いていない「極点」を追求する。

若者へのメッセージ

子供の頃に没頭したスポーツや遊びの様に、自身が「没頭」出来る仕事は存在しないかもしれない。
しかし、石の上にも3年、いや、10年。そのくらいやればその道で誰にも負けない存在になれるはず。

時間と労力の見積もりをする前に、「苦労」を苦労と感じないくらい目の前の仕事にのめり込み、
成果を積み重ねていけば、ふと気が付いたとき、その「苦労」に感謝の気持ちが生まれるはず。