株式会社トゥエルブ 代表取締役/ブランド・プランナー

下野 護

Mamomu Shimono

不撓不屈

下野 護

略歴

北陸デザイナー専門学校卒業後、石川県金沢市にあるデザイン事務所に入所。その後、小売業を学ぶため家電量販店に入社。数年間の勤務の後、地元福井県福井市にあるデザイン会社に入社。6年間在籍し、2012年に独立。
グラフィックデザイナーとして様々な業種のデザインツールを制作。2019年にブランディングの資格を取得し、現在はブランド・プランナーとして地元を中心に企業のブランディングに携わっている。

現在の仕事についた経緯

小さい頃から絵を描くのが好きで、将来は漫画家かイラストレーターかデザイナーか、と思っていました。いずれにせよクリエイティブな仕事です。
ただ、どれも“なれればいいな”くらいの感じで(漫画家は少し本気で目指していた時期はありますが)、実際、とりあえずデザインの専門学校に入って、とりあえずデザイン事務所に就職しました。そんな感じなので、いろんな事情も相まって長続きせず、今度は商売の原点である小売業を学ぼうと家電量販店に就職しました。
今思うとこれが転機でした。ここで商品を売るために様々な販促ツールを作っていました。そこで改めてデザインの重要性に触れ、初めて本気でデザイナーになろうと決め、現在の仕事に繋がっていると思います。

仕事へのこだわり

新人のころはこだわりとかは全くなく、ただ任された仕事をひたすらにこなしてきました。本気でデザインをやり始めた頃は年齢的にも遅かったので、誰よりも早くスキルを磨くことに重点を置いてやっていました。
こういうスタイルでやっていこうと決めたのは独立した時で、“デザインを必要としているけどどうしていいかわからない”人たちに寄り添うデザイナーになろうと決めました。
社名の「トゥエルブ」は、サッカーで言うところの“12番目の選手”つまりサポーターという意味です。サポーター的な存在として、私の創るデザインで企業を応援しようと思いました。
これは、ブランド・プランナーとしてブランディングに携わらせていただいている今も変わらない想いです。

若者へのメッセージ

どんなことでもいいので、何か夢を持ってください。そしてそれに夢中になってください。
たとえ夢が叶わなくても、その経験は必ず次に繋がります。
私もかつて漫画家を一時期本気で目指していた時期がありました。
残念ながらその夢は叶いませんでしたが、その時に学んだ知識や手に入れたスキルは、今の仕事に活かせています。むしろその時期があったからこそ、デザイナーとしては周りのデザイナーにはない武器を手にしていたと思っています。
夢はいつでも持つことが出来ますが、ガムシャラにひた走ることは若いうちにしか経験できない特権です。なので、今、その若さを使って夢に夢中になってください。
ただ、これはアドバイスですが、何も考えずに夢中にならないように。夢が出来て、夢を叶える扉があるとしたら、そこに上り詰めるための階段はしっかり設計してから登り始めてください。