一般社団法人 BRIDGE 理事長

佐々木 隆介

Ryusuke Sasaki

人を想い、良き架け橋へ

佐々木 隆介

略歴

福岡県立山田高等学校(現 福岡県立嘉穂総合高等学校)卒業後、歯科技工士・鉄筋工・人材派遣・運送業・飲食店・NTT設計・運送業・建築業・造園業・読売新聞・広告会社・飲食店経営・コンサル業を経て、現在雇用環境整備士・総合コンサル・佐々木塾(人財育成)にて活動を行っている。佐々木塾は毎週木曜日19時から開催しており、日本経営振興会(商談会)は毎月第3木曜日19時から開催している。

現在の仕事についた経緯

誰かとつながり、手を携える。私がこうしたやり方を貫くのは、若い頃の経験、さらにいえば子どもの頃の環境に、その根源があると思っています。
幼少期(3歳)に母を亡くし、祖母に育てられました。いつも祖母は自分の事より、他の「人」を中心に物事を考えていました。例えば、1つしかないおにぎりがあるとします。そのおにぎりを自分以外の「人」に与える「人」です。いつも祖母が口癖で言っていた事が「人を想い、大切にしなさい」です。
そんな祖母も今年の1月2日で92歳です。いくつになっても変わらず、お世話になった「人」への「想い」、その「想い」を次の世代へ伝える為に「人」と「人」を繋ぎ、良き「架け橋」になる為に一般社団法人BRIDGEを設立しました。

仕事へのこだわり

私が佐々木塾でやりたいことは、人に「やりたいことをやってもらう」ことです。
塾生さんのほとんどが経営者で、高学歴の方が多いです。皆さん頭が切れますし、一を聞いて十を知るタイプの方も多いです。今さら経営哲学だ、事業ビジョンだというレベルの話が必要な方々ではありませんし、そもそも私にそんな話はできません。ただそれよりもはるかに手前、事業家・経営者として以前の、想いを持った人としての部分であれば、私は彼らと共に語ることができます。外部からの情報や刺激、それに対する感情、湧き起こる情動。自分の気持ちの変化とどう向き合い、付き合うか。そうした話になれば、私も様々な経験をしてきたので、皆さんのお役には立てます。

経営者というのは、孤独なものです。周囲からの意見やアドバイスを受けられるにしても、最後は自分が決断しなくてはなりません。それはとても怖いことです。だから変化を恐れ、自分がやりたいと思っていたものが目の前に現れても、つい足が止まってしまいます。あるいは、コンプレックスや自信の無さ、周囲の反応を気にして、手を出せなくなってしまう。そんな時、その人の弱さを理解して「分かるよ、俺もそうだったからね」と寄り添う存在があれば、それだけで心が軽く、楽になるのです。それまで「やりたい、でもできない」とジレンマに陥っていた人が「よし、やってみよう」と腰を上げます。そのためのきっかけ作りが私の仕事です。もちろん実務的な準備やプランニングなどもお手伝いしますが、それはプラスアルファにすぎません。塾生の皆さんにやりたいことをやってもらうことが、私のやりたいことです。

若者へのメッセージ

まず自分から相手に求めるのではなく、一歩前へ。自分ができていないことについて考えても、先には進めません。つまり、前進はありません。「できない」と思っていたことでも「できる」と気づき、行動したら「できた」。この延長線上には、現状の枠組みをひっくり返す可能性が眠っていると思っています。
たとえば、ある若者にはアイデアと技術があるが、開発資金がない。だからできない、と諦めるのではなく、彼を大企業や資本家とつなぎ合わせることで、できるようになります。今、世界を席巻しているIT企業も、創業当時はこうした仕組みから生まれたものでしょう。