システムコミュニケーションズ株式会社 代表取締役

佐橋正行

Masayuki Sahashi

何事にも恐れるな、命までは取られない

佐橋正行

現在の仕事についた経緯

当社ではIT全般を幅広く手がけますが、大きく分けてソフトウェアの開発と検証・評価、ネットワーク事業です。2006年に設立したときはたった4人の小さな会社でしたが、今では社員150人の規模にまで成長できました。
私自身、この業界に最初に飛び込んだのは25歳のとき。それ以前は自動車のディーラーやホストなど、畑違いの仕事を転々としていました。そのころ、たまたま見かけた求人広告にあった「SE、プログラマー募集」という一行が目につき「SEって、なんだかカッコいいな」という、それだけの理由で応募しました。パソコンに触れたことすらなかったのに、SEという言葉に不思議と憧れを抱きました。
ところが当時の私はハードウェアとソフトウェアの違いすらわかりませんでしたから、当然ながら不採用でしたが、半年ほどして突然「もう一度、面接に来ませんか」と電話をいただき、勉強をして面接に臨んで採用が決まりました。
その後はコツコツと実績を積み、独立に至りました。

仕事へのこだわりと目標

一緒に支え合い、闘っていける仲間に恵まれたからこそ、当社は短期間のうちに大きく成長することができました。仲間がいるからチャレンジでき、またさらに先に進めるのです。コミュニケーション能力は仕事に不可欠のものです。
当社の社名にもあるように、私はコミュニケーションを大事に考えています。そもそもシステムとは「人が使うもの」です。ですから人にとって使いやすく、便利で、心地良いものでなくてはいけません。
そうしたシステムを作るには「お客様にとって必要なものは何か」を突き詰めていく必要があります。そのときに大いに役立つのが、一人ひとりのコミュニケーション能力です。お客様がシステムに対して求めるものを漏れなく引き出し、最適な形に構築するには、十分な意思の疎通が欠かせません。
ですから当社では採用においても、知識や実績と同等にコミュニケーション能力を重視していますし、社内でも円滑なコミュニケーションがとれる環境を心がけています。

夢を実現し、衣・食・住・遊び・仕事、全てが揃う会社を目指します。「みんなの生活のすべてをカバーできる企業になりたい」という目標があるためです。人が生きていく上で必ず必要なもの、それが「衣・食・住・遊び・仕事」です。ITを通し、その全てが揃う企業になる事で「みんなが安定した生活を送れるようになる」そう考えて、様々な事業にチャレンジしています。当社の社内ベンチャー支援制度は、メンバーから上がってくる提案に対して、会社が資金と経営ノウハウを支援するという制度です。

私自身、SEという言葉に憧れてこの業界に飛び込み、独立という夢を求めて仕事と向き合ってきました。同じように、当社内にもさまざまな夢を持ったメンバーがいます。彼らは今まで苦楽を共にしてきた仲間ですから、その夢の実現を助けることは、彼らへの恩返しになりますし、会社としては新規事業への足がかりにもなります。

この制度を使って実現したのが、太陽光発電事業、飲食業、不動産オーナー業などです。今後は医療や介護なども手がけ、当社のメンバーだけではなく、その家族まで守れる会社に成長したいと考えています。また、更なる今後の目標として当社メンバー全員で株式上場を目指してまいります。

若者へのメッセージ

「自分の限界を自分で決めない」。これはこれから社会に出ていく若い人たちに、特に伝えたいことです。自分にどれほどのポテンシャルがあるのか、自分はどこまで伸びていけるのか。それを自覚している人は、おそらくいないでしょう。知識でも技術でも、それを身につけようと真剣に努力すれば、階段を一歩一歩上るように、人は自分を高めていくことができます。年齢に関わりなく、無限に成長し続けることができます。
その成長の過程では、迷うこともあるかもしれません。右か左かの進路を決めかね、失敗を恐れて後ずさりしたくなることもあるかもしれません。
ですが人生に失敗はつきものですし、失敗から学ぶことは数多くあります。私自身、周りの人々の助けを受けながらも多くの困難や失敗に見舞われてきました。それでも、そこから立ち直ることができています。「失敗したところで、命まで取られるわけではない」。それくらいの感覚で、日々チャレンジし続けてほしいと思います。