トゥループライド株式会社代表取締役社長

小沢 一輝

Kazuteru Ozawa

勇気と素直で第一歩 努力と工夫で第二歩

小沢 一輝

現在の仕事についた経緯

はじめて営業職に就いたのは19歳の時でした。
そして、はじめて責任者になって部下を持ったのも19歳でした。
家電量販店で携帯電話の販売員として現場で4年程、某商社が代理店として展開していた現場だったので、そこの本社営業マンとして担当店舗のルート営業を2年半程。
しばらく現場の第一線で「モノを売る」ということから離れ、現場スタッフへの指導や教育、取引先との交渉やトラブル対応が中心の営業マンになっていた私は、自身の営業力をもう一度試したい気持ちに駆られ、6年半お世話になった会社を退社しました。
その後、個人事業主として何でも売る営業マンをしていたのですが、そこでご縁があった方にケーブルTVの営業を紹介され入社。
車に乗って個人宅への訪問販売をしておりました。
どの職場でも成績トップを取れた自信と、自分の理想とする職場を作り上げる為、在職中にトゥループライド株式会社を設立した、といった次第です。

仕事へのこだわり

家電量販店で携帯電話の販売員として入社した時、半年で成績トップになり、すぐに責任者になったのですが、当時はコンプライアンスも今より緩かったので・・・色々と(笑)。
年齢的にも時期的にも、とにかく当時は負けず嫌いで人にも厳しく、トゲトゲしていたと思います。
自分が正しいと猪突猛進していた時期がありました。
ただ、いくら自分の成績が良くて戦略が優れていたとしても、1人では店舗の売上を上げるのに限界があることを痛感し、チームでやることの意味を知りました。
そこから私も変わり、如何にして仲間達が仕事を楽しみつつ汗水流してくれるのかを考えるようになります。
相変わらず厳しい人間だったと思いますが、何年もみんなついて来てくれて、店舗成績もどんどん上がっていきました。
その頃、現場から本社勤務になるよう指示があり、今度は複数の店舗を担当するルート営業をするようになります。
今までついてきてくれた仲間や、新しく担当する店舗の仲間が、汗水流して現場で作り上げた成績に見合うよう、現場の意見を吸い上げては上司に提言していたのですが、現場とデスクでは温度感が全く違うのが現実です。
私は現場にも毎日足を運んでいたので、みんなの汗と涙を知っていました。
しかし当時の本社にいる私の上司は現場経験が無かったのもあり、泥臭い話よりも数字でものを言いました。
部下の気持ちも上司の意見も、どちらも理解は出来ますが、当時の私には大きな事を実行する権限がありません。
この頃です、部下の汗と涙をしっかり評価できる会社を作りたい!と意識したのは。
もちろん汗をかかず努力を避ける人もいましたが、私の部下には一生懸命成長しようとするメンバーが幸いにも多く、私はそんなメンバーをとても誇りに思っていました。
大手企業だったので、年功序列・天下りといった文化が根強い職場で、更に完全な現場上がりの役職者が存在していないこともあり、思い切って退職して起業の準備を始めたんです。
そこから色んな営業を経験して、ひたすら自分の力とノウハウを鍛え上げました。
今、当社で働く社員には、打たないシュートは決まらないし外すことも出来ないと伝え、逃げずに克服する「姿勢」が大切であることを伝えています。
また、1人1人が「自分」「仲間」「商品・サービス」「お客様」「取引先」全てを誇らしく思えるように、社風や社訓を通して伝えています。

若者へのメッセージ

今時の若者は・・・という台詞をよく言われると思います。
私も20歳そこそこまでは、よーくこの言葉を言われました。
「なんだよ!若いからって何でも年齢で決め付けんなよ!」っていつも思っていたのを覚えています。
この台詞が嫌いで、言われたくなくて、1歳でも年が上に思われるよう背伸びをしていました。
今時の若者は言葉遣いが・・・と言われれば敬語を覚え、今時の若者は礼儀が・・・と言われれば礼儀を学びました。
だって、年齢だけで実力を判断されるのって、嫌じゃないですか。
だから「君は若いのにしっかりしてるね」と言われるよう、努力したのを覚えています。
しかし今になって思うと、昔の自分は言われても仕方ないくらい未熟な部分が多々ありました。
もちろん今でも未熟な部分だらけですが(笑)。
あえてこの言葉を使わせてもらうとすると、今時の若者は情報を手にしただけで満足している人が増えている気がします。
今はスマホで検索すれば情報がすぐに手に入る時代ですが、全てが正しい情報ではありません。
そして本当に大切な情報はネットでは検索できないのも事実です。
先人のリアルな体験や知恵、何より自分自身で歩んできた何十年という体験と記憶こそが正しい情報だったりします。
なので、今は「知恵」より先に「行動」して下さい。
行動せずに知恵を絞ろうとしても一番大切な「経験」が足らなくなります。
経験からでしか良い知恵は生まれませんので、若いうちにたくさん汗水流して欲しいと思います。
泥臭いことばかり言ってしまいましたが、成功も失敗もたくさん経験できた人が最後に笑う人だと私は思います。
悩む暇がないくらい、ひたすら行動して下さいね!