ブレケル・オスカル企画合同会社日本茶インストラクター

Oscar Brekell

Oscar Brekell

一期一会・虎穴に入らずんば虎子を得ず

Oscar Brekell

略歴

ルンド大学日本語学科→岐阜大学日本語日本文化研修コース→関西ペイントマリン株式会社(営業・二年間)→
日本茶インストラクター資格を取得 → 静岡県農林技術研究所 茶業研究センター(研修生・一年間)→ 手揉み茶の教師補の資格を取得 →
農林水産省関連組織である日本茶輸出促進協議会(外国人向けの日本茶のPR活動・製造現場の案内など)→
世界緑茶協会のCHAllenge賞を受賞→
2018年に独立し、ティーブランドを立ち上げ、現在は日本茶の魅力を広めるために国内外でイベントなどを開催しております。

現在の仕事についた経緯

家族や友人などと過ごす時間よりも、働く時間の方が長いです。しかも高齢化が進んでいる先進国では、年金制度を維持するのに自分の世代はおそらく70歳以上まで働かなければいけません。だったら楽しく出来る好きな仕事がしたい、働いている間に良いものに囲まれたい、と思い、好きな仕事にたどり着くように色々と模索しました。緑茶は趣味だったのですが、資格があると聞いたときに1秒にして決意しました。外国人で珍しい、しかも北ヨーロッパの初めての日本茶インストラクターになれば、自分が好きなお茶と毎日触れることが出来、そして人を喜ばせることにもつながります。病気などさえしなければ、歳を取っても元気よく楽しく出来そうだと思い、今の仕事を選びました。

仕事へのこだわり

「日本茶がこんなに美味しいものだった!」「セミナーに参加してよかった!」「最近毎日日本茶を飲んでいます」。以前イベントにお越しくださったお客様からのコメントです。このように日本茶のふくよかなうま味、そして爽やかな森林を思わせるような香りに目覚め、豊かになる人が増えれば、やり甲斐を非常に強く感じます。

お茶は人と人を繋ぐ不思議な力を持つ嗜好品です。国境や年齢、性別などを超えて誰でも楽しめる素晴らしいものです。暮らしにも豊かさを与え、多くの方にとって心の拠り所でもあります。日本の宝物だけでなく、私に言わせると世界遺産ともいうべき大切な物です。仕事というよりも、むしろライフワークのような感覚で日本茶の魅力を伝えようとしております。会社はもちろん企業ではあるのですが、価値観やライフスタイルを伝える手段としても考えられます。お茶の販売は大事なのですが、ただの数字として見るだけでなく、人をいくら幸せに出来たのかに仕事の価値があるように思います。

そして数少ない海外生まれの日本茶インストラクターとして、外国語で日本茶の魅力を伝えるのにこれからも精進して参ります。言葉の壁を超え、海外の方でも思い存分に日本茶が楽しめるようになれたら幸いです。

これらのことを常に考えながら活動していきたいと思います。

若者へのメッセージ

自分がしたい仕事に専門知識が必要な場合は、なるべく早い段階でそれを教えてくれるメンターまたは学ぶ施設などを見つけるといいです。そういう存在に辿り着くようにまずは自ら自分の活動したい分野について色々と調べたり、多くの人と交流してみたりするのが大事です。

頑張ればなんとかなると思わないことが大事です。頑張るのが前提ですが、頑張っても成功しない人が多いですので、よく考える必要もあります。視野が狭くならないように自分が活動している分野だけでなく、ほかの業界などの動きや行い方も見ておくと良いでしょう。可能であれば、少し海外で経験を積めるのもお勧めです。しばらくの間海外で滞在することによって、母国の短所も長所も両方に気づき、柔軟性が養われていきます。急激なペースで変化している今の世の中で生きていけるのにもっとも大事なスキルの一つでしょう。