一般社団法人Loveセラピープロジェクト 代表理事

小野 早希惠

Sakie Ono

深い川は静かに流れる

小野 早希惠

略歴

帝京平成短期大学看護学科卒業。東邦大学大橋病院にて病棟、救急で7年勤務。病院で勤務する傍らネパールへ定期的にNGO活動を行う。ケアマネ資格も取得。港区介護認定審査会に学識経験者として審査委員として任命を受ける。

デイサービスや有料老人ホームに勤務。音楽療法や動物介在療法を研鑽する機会に恵まれる。

その後、海外のマスタークラスに定期的にピアノ留学、ルーマニアにてオーケストラとのピアノ協奏曲の機会も得る。2009年より動物保護活動を始め、1500頭をレスキューし、里親譲渡。

2016年に一般社団法人LOVEセラピープロジェクトを設立。音楽療法士資格取得講座、心臓病管理士資格取得講座を立ち上げる。2022年よりFM TOKYO854にて毎週木曜日18:00~18:54(再放送は毎週土曜日13:00~13:54)『小野早希惠のLOVEセラピー音楽療法』のパーソナリティをつとめる。kindle出版より著書『あなたがいない夜』。

『あなたの学びがチャリティになる』レッスン代の一部が保護活動チャリティになるお料理教室のプロデュースや、犬が入れる音楽コンサート企画をし、繋がれ留守番防止の啓発と音楽療法を繋げたり、視覚障がいがある方へ音楽療法カウンセラーの道を開くお手伝いをしたり、医療×音楽×動物×福祉のコラボレーションを展開している。

現在の仕事についた経緯

医療×音楽×動物×福祉×セラピー。

自分が培ってきた分野をコラボレーションさせ、社会貢献にも繋げたいと思ったのがきっかけです。
現在は、思い込みの根底を見つけ出し変容させていくカウンセリングや、その手法に音楽処方をあわせ、リハビリ分野にまでも発展させたメソッド「LOVEセラピー音楽療法士資格・ケアギタリスト資格取得講座」や、医療チームにご本人や家族が除外されている現実や、3分診察で患者が勉強できる場がないことを問題視し、循環器医師と共に、患者側も医療者側も取得できる資格として「心臓病管理士資格取得講座」を、どちらもオンライン上に立ち上げています。

仕事へのこだわり

心はあつく、頭はクールに。
相手をジャッジしない。自分の思い込みを外し、ニュートラルな視点で相手に寄り添う事を心がけています。

看護師時代、こんなことがありました。
末期癌、独居の男性。お亡くなりになる1か月前に入院されました。ご本人より入院直後に「病院に来る前に風俗に行ってきた」とあり、「日常生活自立」と判断され看護室から一番遠い部屋に割り当てされました。

ところがお手洗いまでも息が切れ歩行困難、排泄、清拭や着替えも自立困難で介助の要請がありました。身体介助中に「入院前に風俗に行ってきたから」と繰り返し言われたため、性的な面で抵抗を感じる看護師もでてきました。

入院前に風俗に行けたというので、本当は自立しているのにできないと言われてるのかな?と疑問の声もあがりました。

その時、私はすべての思い込みを外し、ご本人に風俗に行かれた目的を問いました。
ご本人からは「息が苦しくて入浴介助してもらいに風俗に行ったよ。入浴前に綺麗にしていかないと皆さんに悪いと思って」と。

「風俗に行ったよ」と身体介助の際に繰り返し言われていたのは、看護師に気を遣い入浴してきた事を伝えていた事がわかりました。

(身体介助中のタイミングに言われた事もあり)医療者側は性的な面での『風俗』と表現されていると思い込み、ご本人は『入浴』を表現されて『入浴してきた』と伝えていたのでした。

医療者の思い込みが解けた瞬間から『抵抗』から『理解、受け入れ』へと医療者側のエネルギーがガラリと変わり、ニュートラルに判断する事の重要さを改めて思い知りました。
この出来事が今の私の『思い込みを探り変容させるカウンセリング方法』へと繋がりました。

若者へのメッセージ

人生は一度きりです。
沢山の人生ドラマは美徳に繋がると思います。私は様々な分野にアンテナを張りめぐらせ、看護師・音楽留学・犬のレスキュー活動・ヒーリングセラピストを経て、音楽療法士資格取得講座、心臓病管理士資格取得講座を立ち上げ、人や動物への音楽療法をテーマにラジオのパーソナリティにもなりました。

何かを新しく自分で始めることは私には無理、と思っている根底には
『他の人の言うことに合わせる他人軸で生きるほうが楽でいられる』というような思い込みがあったり、

人から共感を得る事ができない根底には、自分の想いである『自分軸』を強く伝えすぎて、
『自分をアピールしなければならない』という思い込みが強く、相手のニーズにあっていないなどの現状があります。

自分の思い込みを見つけて手放し、マインドをコントロールできれば、どんどん願いの現実化が出来ます。