株式会社ハイサーブウエノ 代表取締役社長
小越元晴
Motoharu Okoshi現在の仕事についた経緯
二代目として家業を継ぐことは決まっていましたが、個人的にも飲食の厨房業界は面白いなと感じていました。アメリカの大学を卒業してからは東京の会社に就職し、約7年修行させて頂きました。会社では大手飲食チェーンの店舗全体をまとめる営業窓口を担当していたので、当時の経験で今役立っていることも大いにあります。
弊社に入社してからは、ただ厨房製品をつくって売るのではなく、お客様と一緒に厨房全体をつくっていくという方向に舵を切りました。
たとえば冷蔵庫を作るメーカーは、冷蔵庫を売るのが仕事ですよね。
そうするとお客様の厨房のことを考えるよりも、冷蔵庫を売って利益を得る「モノ売り」が先行されます。
しかし、お客様としては「モノが欲しい」というより「相談に乗ってもらいたい」というニーズの方が大きかったりします。ただ、下手にメーカーに相談をすると、その会社のモノを買わなくてはいけないので「相談できるところがない」と悩まれているお客様が多かったのです。
それで「厨房づくりを一緒に考える」という点に、私達の存在意義があるのではないかと考えました。
弊社に入社してからは、ただ厨房製品をつくって売るのではなく、お客様と一緒に厨房全体をつくっていくという方向に舵を切りました。
たとえば冷蔵庫を作るメーカーは、冷蔵庫を売るのが仕事ですよね。
そうするとお客様の厨房のことを考えるよりも、冷蔵庫を売って利益を得る「モノ売り」が先行されます。
しかし、お客様としては「モノが欲しい」というより「相談に乗ってもらいたい」というニーズの方が大きかったりします。ただ、下手にメーカーに相談をすると、その会社のモノを買わなくてはいけないので「相談できるところがない」と悩まれているお客様が多かったのです。
それで「厨房づくりを一緒に考える」という点に、私達の存在意義があるのではないかと考えました。
仕事へのこだわりと目標
世界一の安全品質についてはこだわりを持っています。
安全の基準はペルソナを設けていて、それは「17歳の女の子が濡れた手で触っても手を切らない板金」という設定です。男性だと手の皮が厚いので、最後の仕上げも女性従業員にしてもらうようにしています。
弊社が安全品質に徹底的にこだわり始めたのは、約10年前の大手飲食チェーンにおける事故が発端です。
今後はより安全に対する意識が強まるだろうと製品の改善に努め、約7年間は安全品質を高めることに注力してきました。その甲斐もあって、他社との差別化が図れたと思います。
また飲食業界においても、くだんの事故がきっかけで安全の大切さが見直され始めました。特に今のようなSNSの発達した時代では、たった一つの事故が会社の信用問題に関わり、大きな損害にも繋がりかねません。
それで「コストをかけてでも安全対策をしよう」という風潮が飲食業界の中に生まれたので、弊社の品質改善とちょうど良くタイミングが合った形ですね。
今後の目標の一つは、日頃お世話になっている飲食業界へ還元することです。
具体的には、ニッチなカスタムオーダーの製品づくりを弊社で請け合いたいと考えています。
たとえば年間の新規出店が40店舗として、1店舗で1台しか使わないような製品だと、年間で40台しか受注がありません。こういった分が悪いビジネスはなかなか誰も引き受けたがらないので、その点を弊社がサポートできればと思います。
もう一つは、厨房板金のマーケットを日本に残すことです。
競合他社は減っていますし、町の板金屋さんも廃業に追いやられる等、マーケットは縮小の一途を辿っています。
そうすると、板金づくりの技術だけが海外に流出してしまい、日本には何も残らない可能性もあります。
日本の飲食文化がこれだけ素晴らしいと言われているのに、キッチンを国内でつくれないような状況は国にとってもマイナスですよね。こちらに関しては、弊社でできるだけ生産性を上げられるよう、今より3倍規模の新しい工場を稼働させる予定です。
なんとしても日本の厨房板金マーケット、ひいては、「日本のものづくりを残すぞ」という気合で頑張っていこうと思っています。
安全の基準はペルソナを設けていて、それは「17歳の女の子が濡れた手で触っても手を切らない板金」という設定です。男性だと手の皮が厚いので、最後の仕上げも女性従業員にしてもらうようにしています。
弊社が安全品質に徹底的にこだわり始めたのは、約10年前の大手飲食チェーンにおける事故が発端です。
今後はより安全に対する意識が強まるだろうと製品の改善に努め、約7年間は安全品質を高めることに注力してきました。その甲斐もあって、他社との差別化が図れたと思います。
また飲食業界においても、くだんの事故がきっかけで安全の大切さが見直され始めました。特に今のようなSNSの発達した時代では、たった一つの事故が会社の信用問題に関わり、大きな損害にも繋がりかねません。
それで「コストをかけてでも安全対策をしよう」という風潮が飲食業界の中に生まれたので、弊社の品質改善とちょうど良くタイミングが合った形ですね。
今後の目標の一つは、日頃お世話になっている飲食業界へ還元することです。
具体的には、ニッチなカスタムオーダーの製品づくりを弊社で請け合いたいと考えています。
たとえば年間の新規出店が40店舗として、1店舗で1台しか使わないような製品だと、年間で40台しか受注がありません。こういった分が悪いビジネスはなかなか誰も引き受けたがらないので、その点を弊社がサポートできればと思います。
もう一つは、厨房板金のマーケットを日本に残すことです。
競合他社は減っていますし、町の板金屋さんも廃業に追いやられる等、マーケットは縮小の一途を辿っています。
そうすると、板金づくりの技術だけが海外に流出してしまい、日本には何も残らない可能性もあります。
日本の飲食文化がこれだけ素晴らしいと言われているのに、キッチンを国内でつくれないような状況は国にとってもマイナスですよね。こちらに関しては、弊社でできるだけ生産性を上げられるよう、今より3倍規模の新しい工場を稼働させる予定です。
なんとしても日本の厨房板金マーケット、ひいては、「日本のものづくりを残すぞ」という気合で頑張っていこうと思っています。
若者へのメッセージ
よく大学に呼ばれる機会があるのですが、いつも同じことをお伝えしています。
仕事とは、根本的には人の役に立つことです。人の役に立つために、仕事をしていると言ってもいいでしょう。
人の役に立てれば経済も回っていきますし、自分の生活も豊かになります。
逆に、人の役に立たない仕事は時代の波に淘汰されると思います。
では、なんのために仕事をするのでしょうか。人の役に立つことが、回り回って自分の役に立つからです。
仕事とは、根本的には人の役に立つことです。人の役に立つために、仕事をしていると言ってもいいでしょう。
人の役に立てれば経済も回っていきますし、自分の生活も豊かになります。
逆に、人の役に立たない仕事は時代の波に淘汰されると思います。
では、なんのために仕事をするのでしょうか。人の役に立つことが、回り回って自分の役に立つからです。