株式会社サクラカゴ 代表取締役/3x3バスケ選手

岡田麻央

Mao Okada

人生一度きり・死ぬまで成長

岡田麻央

略歴

小学4年生でバスケットボールを始め、その面白さにのめり込み学生時代から社会人(トヨタ紡織サンシャインラビッツ所属)8年目までバスケ漬けの生活を送るが、バスケ選手のその先の幸せを見据え26歳で引退。現在は、今までにないやり方で女子バスケットボール界に貢献したい、そしてバスケをツールとして社会や子どもたちの未来に貢献したいという思いから、個人としても会社としても、そしてオフライン・オンライン共に多方面から様々な活動をしている。(YouTube・バスケイベント・グッズ販売など)

現在の仕事についた経緯

3x3選手:未来のために1度引退したバスケットボール。だけど自分が人生で一番大好きで突き詰めたかったものを諦めるには、26歳はまだ早かった。未練がありつつ決断したので、3x3という新しいジャンルのバスケを知り、日本にリーグが出来るから選手をしてほしいと言われたら、仕事をしながら出来るという環境にあって、断る理由もありませんでした。

株式会社サクラカゴ:愛知から上京し、個人で女子バスケ界盛り上げのためにと活動していた中で、アスリートがAEDを広める活動をしているNPO法人「ASJ(アスリートセーブジャパン)」にも所属させてもらうことになりました。
その活動で出会った企業様に、私のやりたいことは会社にしたらどうかとご提案していただき、その企業様(「さわかみホールディングス」)が親会社となり、株式会社を設立しました。
上京してからというもの、色んな所へ足を運び、今までにないくらい沢山の人と出会い、いつの間にか日本のバスケ界全てのジャンルで知り合いができました。
女子バスケは単体より色んな人達と混ざりあったほうがいいと思っていました。会社にしたほうが、それらの人脈やそれまでの経験が全て生かされるかもしれないと、設立を決断しました。

仕事へのこだわり

上京する前、トヨタ紡織にいた頃の私はとても人見知りで、家族とバスケの仲間以外に心を許せる人がいなかったです。むしろ心を通わす必要性も感じていませんでした。
そのかわり、チームの仲間との対人関係は本当に深く向き合い、バスケやチームのことを考える時間が生活の大半でした。
それはその時の自分の最大の喜びが、「バスケを上手くなって表現すること」「苦楽を共にする仲間との時間」だったから。
今考えれば、その時から広い世界を見ておけば良かったと思いますが、その時はそれが最善だと思いこんでいました。
だけど引退後の未来を考え出し、そのために行動するようになってからは、人見知りはどこかへ行ってしまいました。
自分の幸せを別のことに見出し、そのために知り合いなんて誰もいない東京へまで行くのに、人見知りなんてしてる場合じゃないということと、一気に外の世界への興味が湧き出したからです。自分が成長するためにも、色んな人の話を聞きたいと思いました。
私はそのときの目標や目的にあった自分なれました。無意識に無駄だと思うことをしないように行動してきたのだと思います。
その行動が全て正しかったわけではもちろんないけれど、常にその時自分が最善だと思うことをして、上手くいかなくてもその結果を活かし続けることが、回り道のようで最短の幸せの道だと今は思っています。

引退して最初はただ女子バスケを盛り上げたいだけでしたが、なんで盛り上げたいのかを考えるようになり、結果的に、バスケをツールとして教育をしたり、社会貢献がしたいのだと思いました。
育ってきた環境で、強くそう思う理由がいくつもありました。
好きなものを押し付けるのではなく、受け取る側にメリットがないと受け入れられるわけがないし広がるわけもない。
人々の生活を活き活きとさせ、幸せになっていけることに貢献するために、もっと色んなことを出来るようにしたい。
「バスケ界を盛り上げること」「人の役に立つこと」私の活動はその2つが目的で、目的が明確だからそのためになること思うことはなんでもやれば良くて、現実的に出来るかどうかだけを判断しています。

若者へのメッセージ

社会に出てより感じるのが、仕事相手でも「人間性を見極める」ことが大事だなと。
当たり前かもしれないけれど、社会に出ると本当に色んな人間がいるのだなと驚くことばかりでした。
自分が世の中にとって良いことをしていきたいなら、良い人と仕事しなきゃいけない。
良い人の定義は人それぞれなので、自分の中にあればいい。心が綺麗ということだけで判断しているわけではもちろんない。
会社の大きい小さいなんか本当はどうでもいいことで、最後は結局、人間性が成功の鍵だと思っています。
だからまずは自分が人として素敵な人になっていってください。
「何になりたいか」より「どんな人でありたいか」を大事にして、自分の幸せがどこにあるのかを問い続ければ、きっと素敵な未来が待っていると思います。