仏事サポート(運営エンディングサポート株式会社) 代表

小原崇裕

Takahiro Ohara

1日一生

小原崇裕

略歴

大学卒業後、銀行業界紙の記者、独立して教育出版社を経営。
その後NPO法人永代供養推進協会を設立、代表理事として現在に至る。
2014年に真宗大谷派僧侶になり板橋区に勤行堂を開堂、NPO活動とともに僧侶として仏事で困っている人に仏事サポートをしている。
著書は「安心できる永代供養墓の選び方」。

現在の仕事についた経緯

一般の人にとっては、仏教、お寺、僧侶、お墓、葬儀、仏事ことは日常生活において普段関わりがないことだけに、わからないことだらけで当たり前です。それだけに、身内縁者が亡くなるなどした時に、葬儀をはじめその後の弔い、供養を考えたとき、仏事で困ってしまう人が多いのです。
私の調べでは今、全国で檀家ではない人が40%で、檀家にならない、なれない、なりたくない、檀家は懲り懲りという人が増えています。こうした人は、お寺、僧侶と関わりがないため、弔いや供養で思い悩んでも、頼るお寺や僧侶なしの仏事弱者となっています。こうした仏事弱者となっている人たちの仏事の悩みを解消するだけでなく、心に寄り添うかたちで弱者として孤立しないようにサポートしたいとの考えからです。

仕事へのこだわり

若いときから、ともかく弱い立場の人の役に立ちたい、そんな仕事がしたいと思っていました。
それだけに、会社の規模、肩書、育ちの良さ、家柄等、自分自身が築き上げた以外のことを自己価値の紋章としている人間が大嫌いでした。ですから、出会う相手がどんなに立派な肩書の人でも、自分よりどんなに若い人でも、どんなに年を取った人でも、臆することなく、堂々と平等、公平な態度で接するようにしました。

私自身は、仕事においては「無から有」をモットーにしていましたから、組織としての規模よりいかに特化したこと、つまりトップを狙うよりオンリーワンを目指しています。
人を使う能力、商売感覚ゼロ、という経営者としての自分の弱点をわかっていることから、自分自身が資本とした仕事を手掛けています。「弱い人、困っている人のために役に立つ」という思いを仕事というかたちにしているため、“自分にしかできないこと”という自負があります。

「無料仏事相談」は、困っているからこそ相談してくる相談者の心に徹底的に寄り添うこと、そのためには優しく、快く、同じ内容でも何度でもいつでも応答するなど、相手の身になって対応しています。「仏事サポート」でも、わからなくて当たり前、経済的に厳しいことは珍しいことではなく決して恥ずかしいことではないということを念頭に取り組んでいます。
これらのことは、この分野の専門知識を、知恵に変えて提供することだけではなく、私が大切にしている仏事の教えの一つの「和顔愛語(わげんあいご)」の言葉通り、おだやかな表情で心やさしい言葉、つまり和やかな笑顔と思いやりのある話し方で接する、私の人間性を持ち味としています。その点で勝負していると言っても過言ではありません。

若者へのメッセージ

今やりたいこと、やるべきこと、やれると思っていることは仕事でも遊びでもやるべきです。
人に迷惑をかけない、決まりを破らない限り何でもOKです。
人間は、一人ひとり全く違う人格がり、尊重されており、自分自身ができることしかできないのです。
ですから、やりたいように生きていいのです。生きたいように生きればいいのです。

波乱万丈の人生を送ってきた私からすると、人生には上り坂、下り坂、そして「まさか」の3つの坂があります。
苦しい時、楽な時、まさかの想定外のことが起こる時、いろいろな場面がありますが、常に前進しています。
1日いちにちを過ごしているということは、どんな問題も乗り越えているということです。誰の人生も山あり、谷ありで、常に平坦の道であることはあり得ないのです。人生そのものが山登りです。その時々で近道、回り道、寄り道しながらでいいのです。現れてくる問題の大きさが自分の器です。

ですから、人生には自分に乗り越えられないことはやって来ません。すべての問題は乗り越えられるのです。過去は済んだことで悔やむ必要なし、明日といえども未来はまだ来ない、どうなるかわからないのですから不安を持つ必要はありません。今やりたいこと、やるべきこと、やれることをやってください。