株式会社ダイヤ精機製作所 代表取締役社長

小口裕司

Yuji Oguchi

三方よし

小口裕司

現在の仕事についた経緯

弊社はもともと親戚筋によって創業された会社だと聞いています。
昭和30年代に父が代表に就任し、事業を切り盛りしてきました。
私は大学の工学部を卒業したものの弊社への参加は考えておらず、東京の一般企業で勤めていました。
父から「そろそろ戻ってこい」と言われ、弊社へ入社したのは35歳の時です。
当初はメカの開発設計を行い、その後は生産部分などを担当しました。
代表取締役に就任したのは2009年のことです。
会社を経営する上では「三方よし」を基として、ここまでやってきました。
自社の利益に走ることを戒め、お客様や仕入先、外注先、ひいては従業員など、あらゆるステークホルダーのことを考えながら事業に取り組んでいます。

仕事へのこだわりと目標

先代の頃から変わらないのは、他社が嫌がるような仕事をあえて引き受けることですね。
精密な作業を必要とするものや、手間のかかるものに特化してきました。
結果的にそれが功を奏して、お客様の獲得にも繋がっていると思います。
弊社が量産の仕事をあまりしないのは、お客様の顔が見えるような仕事がしたいからです。
お客様はほとんどがエンジニアの方ですが、そういった方々と生産設備を作ったり、試作を行ったり、共に切磋琢磨しながら何かを作り上げていくことに喜びを感じます。
もちろん「ものづくりのプロ」と共に仕事をするわけですから、我々も日々勉強の毎日です。

お客様のニーズで主なものは「いいものを早く、安く作りたい」ということです。
会社としてそのニーズにお応えしていくことは、今もこの先も変わりません。
また「ものづくり」と一口に言っても、その範囲は自動車産業から医療機器、航空宇宙関係と様々です。
どの分野においても「日本のものづくりを支えている」という自負を持ち、お客様と共に良いものを作り上げられたら嬉しく思います。
特に従来は無かったような、新しいものづくりをしたいというお客様には、是非ともお力添えできる会社でありたいですね。
「こういうことができるか?」とお問い合わせを頂ければ、精一杯対応させて頂きます。

若者へのメッセージ

近年は若者が「ものづくり」から離れていっていると聞きます。
しかし何かを作り上げるということは根本的に楽しいことです。
途中で障害も出てくるのですが、それを乗り越えて、最終的にお客様の喜ぶ顔が見られるので、非常にやりがいのある仕事だと思います。
弊社のような中小企業では特にお客様との距離が近いので、そう感じます。
また基本的になんでもこなさないといけないので、活躍できるフィールドも多くあります。
技術職はやはり工業系、工学系の学校卒の人が主体になりますが、マーケティングなどの付帯業務もありますので、弊社では文系卒の人も多く活躍しています。
ものづくりに少しでも興味があれば、ぜひ一度弊社を覗いて頂けると嬉しいです。