株式会社志積 代表取締役社長

西川 徹

Toru Nishikawa

神色自若・一期一会

西川 徹

略歴

小浜水産高校卒業。高校卒業後、料理人として地元のサンホテルやまねで3年、有限会社松治(仕出し・会席)で7年勤務。退職後、家業である民宿と蛸つぼ漁を父から引き継ぐ。
平成31年1月29日に株式会社志積を設立し、行政と協業したリノベーションプロジェクトを進め、令和2年10月1日に民宿久兵衛を海のオーベルジュ志積としてリニューアルし、営業開始。現在に至る。

現在の仕事についた経緯

早くから民宿の後継ぎを意識していたため、民宿の仕事に活かせる仕事として板場が良いと思い、高卒でホテルの板場修行をスタートしました。基礎だけ学べば民宿で活かせるという思いから、地元で10年修行後、独自で研究を行いました。
その後、父より家業の民宿とタコ漁を引き継ぎましたが、時代の流れとともにお客様のニーズ、交通の便、建物の老朽化に伴い、民宿客が減少しました。建物の修繕、ホームページ等でのweb集客強化を図り、少しずつではありますが売上が右肩上がりに。とは言え、その先の10年・20年後を見据えるとこのままでは厳しいと考え、株式会社志積を設立し、行政との協業によるリノベーションプロジェクトを進め、現在のsea-auberge shitsumi(海のオーベルジュ志積)の運営に至ります。

仕事へのこだわり

魚をふんだんに使い、新鮮味を前面に押し出すこと、その上で他に無い民宿料理を意識してきました。
鮮度や品質が信じられるものを使うことにこだわり、特に自ら漁に出て獲るタコを使った蛸料理は、そのこだわりの要として長年提供・改良を続けています。

若者へのメッセージ

私は民宿久兵衛の長男として出生しました。たまたま調理の仕事に就き魚を捌き続けて30年、良いことも悪いことも学びながら邁進してまいりました。
魚や若狭の自然が大好きで、好きだからこそ仕事に誇りを持てますし、これからもたくさんの方に海の幸を届けたいと素直に思うことができています。
今、世の中で魚離れが進んでいますが、海の近くに住んでいる若者さえ魚に触れる機会が少なく、魚の名前すら知らない若者が多いように思います。2020年にグランドオープンしたオーベルジュ事業をきっかけに、一人でも多くの若者に若狭へ来ていただき、海山の自然に触れて自然の素晴らしさを知っていただきたいです。
若狭以外にも素晴らしい地域はたくさんあると思います。是非各地でその素晴らしき本物に触れて、感じて、次の世代へ繋いでいくべき物事に思いを馳せてみてほしいです。