東海塗装株式会社 代表取締役社長

奈良間 剛

Go Narama

温故知新

奈良間 剛

現在の仕事についた経緯

元々、飲食業を大学のアルバイトからずっとやっていた経験もあって、大学卒業後も飲食業を中心とした仕事をしていました。一旦はこの事業とは関係のない不動産業界に行きましたが、あまりにも殺伐としている業界だったので、また飲食業の方に戻りました。
元々飲食業自体が自分の得意分野だったこともあり、お店の運営というよりかは、商品開発や新店オープンなどのスタッフを行っていました。40店補のアドバイザーとして店長と一緒に運営のサポートをするような形を、大体13~14年くらいやっていましたね。

弊社の事業を祖父がやっていたのは知っていたのですが、父が次男だったので直系ではありませんでした。実際、事業をやれる人が誰もおらず、その時には父はもう60歳を過ぎていました。そのため、私がやらざるを得ないということになり、弊社に入社しました。

東海塗装に入ってみると、決算上ギリギリの状態でした。高齢化も進み、かなり厳しい状態で、銀行からも「事業承継の計画を立ててくれないと、今後の見通しが立たない」と言われていました。その後、自分が社長になったのは大体5年ぐらい前ですね。

仕事へのこだわりと目標

大切にしているのは「人」です。大事にしているのは「人財」と「人づくり」ですね。
元々飲食業のスーパーバイザー業務をやっていたこともあり、労務税務経理や予算管理は自分の知識としてあったのですが、弊社はそういうところには無頓着でした。
そのため、まず契約書類から全部見直し、無理と無駄をなくすような取り組みを3年間行いました。実際、赤字部署もあったので、実行予算の精度をあげさせました。自分達の人件費も入れて利益採算性を見るという取り組みを行い、それが定着するまでに5年かかりました。

弊社は今年で150周年の節目を迎えるのですが、あくまでもこれはゴールではなく、通過点です。
「200年企業サステナブル経営」とよく言いますが、結局何をすればいいのかと言ったら「人作り」ですよね。
現在は東海塗装という塗装会社ですが、事業内容的には、足場もあれば、コンクリートもあれば、建築もあって、プラントや橋梁工事の元請も下請けもやるような、なんでもできる総合メンテナンス会社を目指しております。
「うちはこれしかできない」とは言わず、お客様の要望に柔軟に応えられるようにしていきます。

若者へのメッセージ

今の若い人にはなかなか厳しい時代ですが、私個人として言えば、「未来を語れる会社作り」というものに取り組んでおり、若い人たちが何かしらの未来を語れるような、そういう雰囲気作りを目指しています。
将来のビジョンを作れるような事業を、会社として計画していこうと考えています。ぜひそういう仲間になっていただける、やる気のある皆さんをお待ちしています。