株式会社Wallenge代表取締役

内藤 吏揮

Riki Naito

常識を疑う

内藤 吏揮

略歴

関西大学を卒業後、7ヶ月間の正社員を経験。その後飲食店を開業した際に、フードロスの問題に直面。飲食店の余りそうな食材を組合わせて、【まかない】として、会員に提供するサービスをリリース。しかし、新型コロナウィルスでサービス停止。2021年現在は、超コンパクトな、手指除菌用オートディスペンサーの提供をしている。

現在の仕事についた経緯

新型コロナウィルスが広がり始めた2020年3月に、飲食店がアルコール消毒液を入口に配置するようになりました。そこで2つの疑問点が出てきました。
一つ目が、入口だけで本当に手指消毒は十分なのかということです。というのも、食事をする前には、メニュー・スマホに触れたり、会計が先なら現金に触ったりします。そこで本来は食事をする直前に手指消毒ができるように、テーブルにあるべきだと考えました。

二つ目が、プッシュ型の消毒液だと、顔も知らない誰かが触れているので、プッシュする抵抗感があるのではないと考えました。そこでアンケートを取ると、半数以上の人が抵抗感を持っていることに気づきました。つまり、お店側は、顧客目線で立っているのではなく、完全に【パフォーマンス】として消毒液を入口に置いてあるだけだったのです。私はそれを【パフォーマンス消毒】と言っています。そこで、【パフォーマンス消毒】を撲滅するために立ち上がり、日本最小サイズの手指除菌用オートディスペンサーを、本当に必要な場所に配置していただくご提案をしております。

仕事へのこだわり

事業の目的を常に考えるようにしています。私にとっての「目的を考える」とは、どこにいる誰のどのような問題を解決するのか。その先にどのような世界が広がっているかを常にイメージすることです。そして具体的な顧客の笑顔までイメージしています。

例えば、現在私が行っている手指除菌オートディスペンサーに関しては、飲食店のお客様が、食事をする直前に、テーブルに置いてあるオートディスペンサーに手をかざし手指除菌をし、その後食事をする情景のイメージ。しかも日本中の店舗で当たり前にテーブル上に配置されている景色です。その上、お客様が「このオートディスペンサーは便利だ」と笑顔で利用していただいている情景まで考えています。

基本的に事業を始める際には、目的や志を掲げてやり始めるので、目的を軸に進めることができます。しかし事業が進んでいくと、契約数などの数値や営業の仕方などのノウハウに視野がいってしまい、本来の目的を見失いがちになります。そこで本来の目的を軸に事業を進めて行くために、常に目的を考えることを意識しています。その上注意していることは、ただテキスト上だけ目的を再確認するのではなく、解像度の高い景色を頭に思い浮かべることです。

またチームで事業をする際は特に目的の共有は大事だと考えております。目的をただ伝えるだけでなく、自分と同じ景色を他のチームメンバーにもイメージしてもらうことが大事です。景色が共有されていると、少し手段が違ったとしても、大したことありません。むしろ違う視点からの、素敵な意見になります。しかし、景色が共有されていない状況で、少しでも違う意見になると、前に進まなくなります。

以上のことから、1人での作業もしくはチーム内での作業含め、常に目的を中心に考えることを大事にしております。

若者へのメッセージ

自分のやりたいことがあれば、迷わず突き進む。
周囲からの反対意見やマイナスな言葉を投げかけられたとしても、自分のやりたいことに熱中している方は、とてもかっこいいですし、応援したくなります。私もマイナスの言葉を投げかけられたこともあります。しかし行動をしていると応援してくれる人が必ず現れます。
自分を信じて突き進むのみです。