農業生産法人合同会社赤石の泉会長

森髙 準一

Junichi Moritaka

感謝合掌

森髙 準一

略歴

愛知学院大学卒業後、家業修行のため日本セメント中央研究に勤務、その後地元に帰りコンクリート環境製品の研究開発、全国カラー平板協会技術委員長として、JIS及びISOの専門委員として活躍、その後祖父から3代目の赤石五葉松育成栽培を引き継ぎ、(10年前)フランス、ドイツに赤石五葉松盆栽を輸出事業確立、2019年10月30日、ローマ教皇フランシスコ様に謁見、赤石五葉松を奉納する。現在はドイツに販売拠点化を目指してEU全域に輸出販売を計画進行中平板

現在の仕事についた経緯

住友林業ホームの名義人会社として80年以上取り組んできた総合建設業、生コン事業、カラー舗装事業のグループの民事再生に伴い、すべてを整理する中、赤石五葉松盆栽1000本が残されていた。この盆栽事業が祖父から、父、自分に与えられた使命感を持ち15年ほど取り組んできた。日本3代五葉松の産地として、子供のころの海外からの盆栽買い付けに来る外国人を再び呼び戻そうと、海外輸出に向けた植物検疫栽培に取りくんできた。4年前よりフランスへ、2年前よりドイツへ
輸出販売が伸び1000万円を超える売り上げが達成できた。盆栽事業として初めての6次産業認定、農水省のグローバル産地再生事業認定と注目を浴びる中、2019年10月にローマ法王さまに謁見して、樹齢150年の盆栽を奉納する。
残りの人生をEUへ盆栽を通じて拠点化して、日本の文化伝統を共有してものづくりを広めていく。

仕事へのこだわり

人は人とのつながりとご縁で活かされて生きている。このことを中心に人との出会いを大切にすることが、すべての成功につながると思う。すべての出会いに感謝しながら、相手が何を求めているか、どのようにすれば喜んでいただけるかそのことを求めて、日々生きている。

若者へのメッセージ

2004年にバチカンに桜を40本植える会のご縁があり、盆栽を寄贈する役割で参加した、聖パウロ2世のころである。遡れば、戦国時代に三好長慶という天下人がカトリックに布教を許可したご縁で、バチカン宮殿に桜を植えてきた。
その後2代にわたりローマ法王が亡くなり、目録約束の盆栽進呈が15年間持ち越されていた、そろそろ約束を果たしたいとの思いで、当時の神父様を通じてバチカンに連絡をとり、2か月くらいでフランシスコ教皇様の謁見が決まり訪問奉納することができた。日本の文化伝統の盆栽をお持ちして、盆栽鉢の中で一本の樹木が150年もの間自然の風景を醸し出し3代にわたってものづくりを守ってきたこの姿が世界平和につながればありがたいです。と申し上げた、その1か月後日本に来られ、長崎、広島と世界平和のミサが行われた。アジアにおける日本の存在が非常に重要な意味を持っているのです。いろいろな中国や北朝鮮の民族の問題がある中、日本の存在そのものに期待しておりますとのことで、この度の盆栽寄贈を受け入れたとのお言葉を賜り、非常に意味のある長い道のりの盆栽奉納であった。
日本人のまじめな自然の中でのものづくりや考え方はすでに認められているのであることが実感した体験でした。