シャボン玉石けん株式会社 代表取締役社長

森田隼人

Hayato Morita

好信楽(こうしんらく)

森田隼人

現在の仕事についた経緯

父が先代社長で、大学を卒業すると同時に弊社に入社しました。2代目、3代目社長の場合は、学校卒業後に別会社で数年、武者修行してから帰って来るケースが多いですが、私の場合、父が高齢だったこともあり、大学卒業後すぐに弊社に入った次第です。その点で私は、幼少の頃から漠然と将来は会社を継ぐ身と心得ていたため、その選択にまったく後悔はありませんでした。

また、弊社は赤字期間が長く、地元でもあまり知名度が高くはなかったのですが、私が東京で大学生活を送っている際に、東京でも商品を少しずつ見かけるようになり、私が入社する1年程前には「買ってはいけない」が書籍化され、弊社の商品が“買っても良いもの”として紹介されました。知名度・業績ともに伸びた時期でもあり、ある意味自然な流れで入社しました。

仕事へのこだわりと目標

まず弊社はものづくりのメーカーなので、安心・安全でお客様に満足していただける商品づくりに、常にこだわっております。
弊社は人にも自然にもやさしい無添加石けんにこだわっており、小さなお子様から肌が敏感な方にも安心してお使いいただけるよう、原料・製法・成分・品質など徹底的にこだわっています。
加えて昨今は、環境問題が深刻になってきています。エコ、エシカル消費、サステナビリティといった意識も高まりつつあるのは追い風だと捉えています。

現在、石けんと合成洗剤の違いが世間ではほとんど認識されておりません。ですから弊社は、両者はあくまで別物であるという理解を広めるよう、取り組んでおります。
そのために弊社では講演、出前授業、工場見学のような活動を展開しています。さらには口コミ、SNS、動画メディア等も駆使して啓発活動に取り組んでいます。コロナ禍以前は、工場見学では年に15,000人ものお客様が来てくださいました。現在は対面での受け入れを休止しており、代わりにオンラインによる工場見学や勉強会、講演などを実施しております。これならリアルタイムで双方向のやり取りが可能となるのです。
このように様々な手段で、これからも弊社製品の安全性を訴えていきたいと考えております。

若者へのメッセージ

現在はコロナ禍という歴史上に類をみない時期に、みなさんは学生生活を送られたわけです。大変なことが多かったと思いますが、それも見方を変えれば他の世代にはない独自の経験ができた、とは言えないでしょうか?
常に物事を前向きにとらえ、積極的に活動できるようになっていただきたいです。