宮野医療器株式会社 代表取締役社長

宮野 哲

Satoshi Miyano

人間万事塞翁が馬/木鶏

宮野 哲

略歴

慶応義塾大学経済学部在学中に公認会計士2次試験合格。
大学卒業後、監査法人勤務を経て父親の経営する宮野医療器株式会社に入社。2013年より現職。

現在の仕事についた経緯

父親から言われたことはありませんが、周囲の雰囲気から幼少期より自分は後継ぎなんだとぼんやりと感じていました。大学時代に現状の物足りなさや将来への漠然とした不安を感じ、何かに挑戦しようと決意しました。どうせなら挑戦し甲斐のあるものをと目指したのが最難関国家資格である公認会計士試験でした。猛勉強の末、無事に合格して会計士として企業監査に従事しましたが、会計的な視点から企業を見ているうちに企業経営に魅力を感じるようになり、父親に入社させてほしいとお願いしました。

仕事へのこだわり

大切にしていることは「向上心」です。
振り返ってみると恥ずかしいのですが、向上心の欠片もない中学高校時代を過ごしていました。努力して失敗するなんてダサい、それなら最初から努力しない方がマシとさえ思っていました。ところが、努力してそれが成果に繋がることを実感してみると、むしろ無為に過ごすことが如何に勿体ないことかと思うようになり、次第に挑戦する過程そのものを楽しむことができるようになってきました。それ以来、昨日の自分より少しでも成長した自分になるという向上心を大事にしています。
仕事に限りませんが、焦ったりイライラしたりするときに、判断を誤ったりミスをすることが多いという実感があります。実際に仕事においても、焦った結果のミスが更なるミスを呼び、お客様に迷惑を掛けてしまったこともあります。このような経験から、良い仕事をするためにはベストコンディションで臨むべきと思っています。
何事にも動じない状態が自分自身としての最強の状態であると考え、平常心を保つことを心掛けています。

若者へのメッセージ

仕事においても、それ以外でも、私の人生は失敗と後悔の連続です。
しかし、そこで挫けてしまっては先がありません。何がどう転ぶか、吉と出るか凶と出るか、未来のことがどうなるかは誰にも分かりませんし、悲観的に決めつけてしまうと折角の可能性を潰してしまうことにもなります。
そういう意味で、若い皆さんには、常に物事をポジティブに捉え、挑戦してほしいと思います。そうすることで成功する可能性も高くなりますし、仮にそうでなくてもきっと実りの多い人生になると信じています。