三宅産業株式会社 代表取締役

三宅慎二

Shinji Miyake

継続は力なり

三宅慎二

現在の仕事についた経緯

物心ついたときから会社を経営する父の背中を見ていたので、事業承継は私にとって宿命のようなものでした。
父の友人から大学卒業後の進路について聞かれたときも「当然、会社を継ぐよ」と答えたのですが、その質問自体が父の差し金だったようです。私の答えを聞いて嬉しそうだったと後になって知りました。
大学卒業後はLPガスの会社や空調機器の会社で1年ずつ勤務しました。父から「経営者になる前に、従業員としての視点や立場を学んでこい」と言われたためです。今振り返るとその判断は正しく、複数の会社で勤務した経験があるからこそ、従業員の悩みや考えも理解できると感じます。
平成3年に弊社へ入社しましたが、一足飛びに事が進むということはありませんでした。
しばらくは一般社員として勤務し、少しずつ働きが認められて、企画室長、支店長と一歩ずつここまで歩んできました。

仕事へのこだわりと目標

弊社は創業150年を超える会社ですが、経営理念は変わらず「美しい生活の創造」です。
お客様はもちろん、社員やその家族、関連会社、協力会社の皆さまの生活、はたまた地域や世界の環境まで美しくしたいという想いで日々取り組んでいます。
「美しい生活」の定義はさまざまですが、ひとつは安心・安全な生活が挙げられるでしょう。
そのためにも弊社では40年以上、365日24時間対応の修理体制を整え、地域の皆さんに頼りにされています。
休みの日でも日直が対応し、元旦には私自らが対応していますよ。
環境への取り組みで行っていることは主に2つです。
ひとつは太陽光発電の推進。もうひとつはフロンガスの回収・破壊、再生事業です。
利益追求だけでなく、環境共生を追及することも「美しい生活の創造」と捉えています。

今後の目標のひとつは、これまでやってきたことの継続です。
今後も地域の皆さまの生活をより快適にしながら、共に歩んでいきたいと思っています。
次に「相続関係の相談対応」を新たな取り組みとして行う予定です。
これまでは住まいの総合相談を引き受けて参りましたが、間口を人生相談まで広げ「とにかく三宅さんに頼めばなんとかしてくれる」と思われるような、頼りがいのある会社を目指したいと思います。
このような会社の成長と並行して、社員の成長にも期待しています。
弊社では資格取得支援に力を入れており、資格取得にかかる費用は会社が全額負担、取得できたときには金一封の贈呈、それから毎月の資格手当も付与しています。
資格取得は会社の財産にもなりますが、なにより社員1人1人の自信に繋がります。
今後も弊社の制度を存分に使ってもらい、仕事をしながら自分を磨いていってもらえると嬉しいですね。

若者へのメッセージ

私が若い方に求めることは3つあります。
非常にシンプルですが「明るい」「素直」「元気」です。
たとえどんなに素晴らしい才能をお持ちでも、会社に新卒で入ってすぐに力を発揮できることなどありません。
我々もその点はまったく期待していないので、ぜひ気負わないでください。
仕事上で活躍できるかどうかは、本人のやる気さえあれば時間が解決してくれます。
それよりも会社というのは、新しい人が入っただけで活性されるものです。
元気に挨拶をされたら「我々は最近挨拶がちゃんとできなかったな」と反省しますし、どうすれば仕事がわかりやすく教えられるかと頭を捻ります。
「新人に良いところを見せたい」だとか「負けていられない」だとか、そういう気持ちも起こります。
つまり会社が若い方に求めるのは、新風を巻き起こしてほしいということです。
そのためにもぜひ元気に仕事に取り組み、存在感を発揮してください。