株式会社天真堂 取締役社長

松﨑 淳

Jun Matsuzaki

誠実であること

松﨑 淳

略歴

2014年に天真堂へ入社。医薬部外品、化粧品OEMの営業職に従事。主にEC通販へ新規参入するスタートアップ企業の支援を得意とし、多数のD2Cブランド立ち上げに携わる。その他、EC通販で売れる商品企画をテーマとした講演や、2018年JETRO/TAITRA主催で開催した台湾化粧品企業向けの対日投資セミナー@台北など、海外でも講演実績を持つ。

現在の仕事についた経緯

元々は全く関連のない異業種にいたのですが、20代の頃からお世話になっていた方が先に天真堂へ入社され、その後お誘いを受ける形で入社しました。医薬部外品、化粧品、健康食品、EC通販やWEBマーケティングなど、未経験ゆえに学ぶべきことは多かったのですが、35歳で入社した私にとってはそれが良かったのかもしれません。
これまでの経験や無用なプライドに流されることなく、素直な気持ちで、まるで新卒時代のように仕事に熱中することができました。

仕事へのこだわり

正直に言いますと、若いころはあまり良いビジネスマンとは言えませんでした。感覚で仕事をしていたので、継続して結果を出すことができなかったのです。先述した通り、35歳という働き盛りの年齢で、周囲は「転職=キャリアアップ」を前提にしている中、ご縁があって未経験の業界に飛び込んだことが結果として良かったように思います。その年齢で未経験という言い訳は通用しないわけですから、フロントとしてお客様へ提案を行う以上、せめて関わっている案件の成分だけでも...と、ノートに成分や肌構造について繰り返し記入していた頃は、まるでテスト前の中学生のようでした(笑)。
それらを総括してこだわりというのであれば、「誠実であること」だと考えています。ビジネスとして正しいことを正しいやり方で積み重ねた提案は、小細工ではなく本質的であるがゆえに選んで頂けるものだと感じています。また、入社当初は商品提案だけでしたが、徐々にお客様の事業全体を考えるようになりました。お客様には事業としての目指す姿があり、商品はその中の(最も重要ではあるが)一部なのです。事業全体に目を向けるようになると、「消費者に提供する機能的、情緒的ベネフィットは何なのか」、「ブランドが表現しようとしていることは何なのか」といった上位概念から、サブスクリプションの導入や価格オファー設計といったビジネスモデルの検討、またマーケティング含めたパートナーのアサインなど、事業全体をコーディネートするようになっていました。
ビジネスはWin-Winでなくてはなりません。お客様の成長をご支援することで、自社のビジネスも最大化します。もちろん、消費者やパートナー企業にもWinは必須ですので、四方良しの考えを大切にしています。

若者へのメッセージ

D2Cブランドの立ち上げに関わっていると、20代の若い代表やブランドマネージャーにお会いする機会が多々あります。我々のようなOEMメーカーの存在により、商品の製造については委託することが可能です。そういう意味では、優れたマーケティング、D2Cブランドとして共感を生む独自の世界観や価値観の提供、資金調達、これらが揃うことで年齢に関係なく成功するチャンスがあると考えています。
また、化粧品や健康食品に限らず、動画コンテンツの配信や、SNSを通じて個人として影響力を持つことが可能な今、可能性は無限に広がっていると思います。アドバイスなどおこがましく、私自身そうした若い経営者の方と接することで学ばせて頂いています。これを読んでくださった才能あふれる皆様と、ご一緒に仕事をさせて頂けることを楽しみにしております。