株式会社KWAVE代表取締役社長

松本 晃平

Kohei Matsumoto

ノブレス・オブリージュ

松本 晃平

略歴

1983年生まれ。大学卒業後、新卒で日興コーディアル証券株式会社(現SMBC日興証券)に入社し、3年半勤めた後の2011年に金融投資事業にて起業。2013年にはIT事業へ転換し、現在ではITコンサルティング、WEBシステム開発、スマホアプリ開発、UIUXデザインパートナー事業に加え証券会社時代の知見を活かし、「ITとファイナンスで日本の未来を底上げする」をミッションに掲げ、顧客のファイナンス政策をサポートしながらIPO、M&Aまで支援するITスタートアップラボ事業を展開中。

現在の仕事についた経緯

高校生の頃からの起業したいという漠然とした想いは持っていたものの、大学へ入学した後そのまま新卒で大手証券会社へ2007年に入社し、初の辞令で大阪に配属されました。そこで関西独特の経営者と出会うことで「自分もやってみなはれや」と言われたことと、2009年に父の弟が亡くなり、「人生は一度しかない」、「時間は有限だ」、「人の価値は何を遺すかで決まる」と気付きました。
そして自分のやりたいことをやっているかを自問自答した結果、自分が与えられる影響の幅がより大きいのは会社員の環境より経営者だと確信し、2010年に東京に戻り起業しました。

仕事へのこだわり

仕事への拘りは2つあります。
1つは、とにかく考え抜くことです。
弊社の基本的価値観として「think deeply」というものがあります。これは人類から想像力が奪われない限り(想像力がこの世から無くならない限り)、弊社の価値が失われることは無いという存在意義から来ています。
考え抜く対象は、御客様、世間、仕事仲間、御取引先、会社、そして家族と様々です。私は考え抜く習慣を付けることで、私のビジョンでもある「人の寿命を超えて社会に価値を提供し続ける会社を築く」ことが出来ると信じております。
2つめは、資本主義経済に則って進めることです。
資本主義は変化を常に歓迎し、挑戦を与えてくれます。このチャンスは例えば平成~令和の時代においてバブル崩壊、IT革命、リーマンショック、コロナパンデミックと約30年間で4回来ました。勝負は時の運とも言われますが、それまでにいかに準備万端で次の一手を大きく打てるかが資本主義の醍醐味であり、使命感を持って人生を仕事に賭せるワクワクでもあります。

私にとって仕事とは社会との繋がりであり、他者への想像力を養う機会であり、人が磨かれる重要な手段だと捉えております。では仕事を通じて何を磨くのかというと、私は「人徳」「人望」「人格」だと思っております。
この3つを磨くために必要な考え方は4つです。「勉強」を怠らないこと。周りに「感謝」を持って生きること。自分の人生に覚悟を持って自分はこういう人間なんだと「コミット」をすること。そして「ビジョン」を掲げること、です。
これらさえあれば未来の自分が後悔することは無いと思いますし、仕事を人生そのものにしてしまうほどワクワクすることはありません。

若者へのメッセージ

自分の夢や志、価値基準を持つことは勿論ですが私からお伝え出来る「習得すれば苦労しない項目」は以下の5つです。
1、英語
今の日本は待っていても外国人観光客が押し寄せてくる時代になりました。この光景は2010年代から急激に見られるようになりました。もし英語でコミュニケーションが取れるようになれば、今はインターネットを使って世界中の約20億人とすぐ会話することが出来ます。これは大きなチャンスしかないです。
2、読書
先人の知恵というのは素晴らしく、今まで学んできたこと以上にたくさんの教養を書籍を通じて得ることが出来ます。これからの時代、自ら情報を取って自ら学びを得る必要があります。生き方に正解はありません。期限もありません。自ら目標設定を掲げ、たくさんの良質な書籍に出会って考えてください。
3、IT
産業革命以来の大きな革命時代が今です。タイミングというのはとても重要で、この情報革命をいかにチャンスと捉え、自分ごととして今動けるかが大事です。私は情報革命自体はまだ黎明期だと思っております。これからは若い皆さまがどんどんとアップデートを仕掛ける立場になっていくことだけは間違いないでしょう。
4、会計・税金
資本主義社会のルールを知ることであなたの自由度が高まります。税金や会計の知識を付けることで、お金に対する考え方や付き合い方、使い方が理解できるようになります。お金というのは不思議なものであなたの能力と同等もしくはそれ以上の力を発揮することもあります。単にお金稼ぎに邁進するだけではなく、原理の基礎から習得されることをお勧めします。
5、人付き合い
人間が社会的動物である以上、人付き合い無しで人生を豊かにすることは出来ません。あなたにも必ず人生のキーパーソンがいて、それはもう現れているかもしれないしこれから現れるかもしれません。そのタイミングで相手と誠実に向き合うためにも、自分自身と真摯に向き合い、内省する機会を増やし、周りに感謝しながら人付き合いをする意識を持つことが重要だと私は思います。

以上5つの要素が21世紀に「習得すれば苦労しない項目」となります。
そして自分の夢、志、価値基準を持ってコツコツ積み重ねてください。
かく言う私も道半ばです。お互い頑張りましょう。