株式会社コンサルティングZERO 代表取締役

松本和義

Kazuyoshi Matsumoto

動機善なりや、私心なかりしか

松本和義

略歴

京セラコミュニケーションシステム株式会社へ入社。人材開発コンサルタントを24歳でスタート。
稲盛哲学に基づく理念浸透コンサルティングの提供、及び「アメーバリーダー」の育成に従事。
その後、株式会社フェイス総合研究所へ入社。
コンサルタントとして数年間TOPの成績を収め、29歳で取締役社長へ就任。
その後、株式会社コンサルティングZEROを設立。

現在の仕事についた経緯

新卒で京セラのコンサルティング会社に就職しました。そして、ベンチャーの組織人事コンサルティングに転職。その後、株式会社コンサルティングZEROを設立しました。
コンサルティングという職業についたのは当時カタカナが格好いいと思ったのがきっかけです。でも、一番はコンサルティングの業種上、お客様になるのは社長やエグゼクティブの方ですので、そういった視座の高い方、志が高い方と若い頃から仕事をさせていただくことが自分の成長にもなるんじゃないかと思ったんです。

最初に誰と出会うか。誰と働くかは重要だと思うんです。職場で誰と一緒に働くかもですし、どういったお客様と触れ合うのかで今後の自分の人生が決まると思うので、コンサルティングという職種を選びました。

最初の3年間はアシスタントで議事録を付けるなど、地道な作業がメインでした。
売れないコンサルはずっと会社にいる。売れてるコンサルほど会社に来ないんですよ。
お客様から支持される人。されない人。そこがはっきり分かれる業界でした。

実はそういうこともあり入社して半年か1年くらいで会社を辞めようと思っていたんです。でも、転職活動をしていて、とある会社の面接を受けたときに「今のあなたに価値はない」とはっきり言われたんですよね。その時に社内で引き止められる人材になって、価値ある人材になってから転職しようと思いコンサルティングという職と向き合おうことを心に決めました。

仕事へのこだわり

先ず自分自身がワクワクするかどうかを大切にすること。そして、あえて普通の正解に当てはまらない提案をすることを心掛けてます。

昔は社長の顔色を窺っていました。お客様は皆さん迫力ある方ばかりだったので、嫌われないように話したりしてたんです。中々、結果につながりませんでした。

でも、ある時に今のままじゃだめだ!と開き直って、素の状態で社長とコミュニケーションを取るようになったんです。ある意味、社長の耳が痛いようなことも本音を言うことで、逆にそれが評価に繋がりコンサルタントしての手ごたえを掴みました。

そこから既存の枠に捉われない提案をするようになりました。そのような提案をするとお客様からは「そんなの無理でしょう」とか「それは考えたことないな」など反応は様々です。もちろん、全く違うな。という時は潔く引きますが、その考え面白いねとなる人もいるんです。ですので、あえて逆を行く提案をすることを先ずはやってます。

多分、社長も色んな方のお話を聞いているので、同じような回答っていっぱい聞いていると思うんです。それだと面白くないじゃないですか。あえて正解じゃないものを出すことを恐れないことが大事だと思ってます。

若者へのメッセージ

時代に逆行しているかもしれませんが、20代はワーク・ライフ・バランスを考えずにワーク・ワーク・ワークでいいと思うんです。30歳までにどれだけ経験できるかで残りの人生が決まると思うんです。ワーク・ライフ・バランスを考えるのは家族を持ちだした30代ぐらいでいいかと思います。
20代に戻りたいか問われたら、絶対戻りたくないです。と答えます。当時は仕事ばかりしていて、「何でこんなに仕事してるんだ」と思っていましたが、今思えばその経験が自信に繋がっていると思います。ですので若い人にはどんどん経験をしてほしいと思います。

あと、これからコンサルタントを目指される人にはお客様のお悩みと同じ土俵で立ってアドバイスできる人材を目指して欲しいです。私自身が組織人事コンサルを名乗っている以上は自分も実践者である必要があると思い、弊社は福祉系の事業もしています。

福祉系の人に経営者意識を持つ人材を育てるのって大事ですよね。と言っていたんですけど、自分で実際に福祉をやってみて、そういった人材ってそもそも来ないんですよ。実践することでお客様のお悩みやお困りを同じ土俵で感じることができます。
理想論だけを語るコンサルタントではなく、実践者であるコンサルタントを目指してください。