株式会社Hikarie 代表取締役/CEO

纐纈智宏

Tomohiro Kouketsu

圧倒的な感性を

纐纈智宏

略歴

岐阜県立長良高等学校卒業。高校時代の同級生には、アクアタイムズの太志さんがいる。
大学卒業後、特別支援学校教諭として17年間従事し、その間、岐阜大学大学院で心理発達支援を専攻し、特別支援教育を心理的な側面から学んだ。
平成30年、修士論文「特別支援学校に在籍するカタトニアを有する生徒の支援に関する研究」を学会で発表。
令和2年に教員を退職。
令和3年、同じ志をもった教員・仲間と共に株式会社Hikarieを設立し、代表取締役に就任する。
障がいを有する子どもに特化した学習塾、特別支援教諭免許所持者を配置した放課後等デイサービス、児童発達支援を運営。現在、サービスRELIEVEにおける保護者と事業所とを繋ぐアプリを開発中。

現在の仕事についた経緯

先ず、長年公務員という立場で仕事をする中で、社会の仕組みを深く考えるようになり、どの業種においても誰かが起業をしてサービスを提供しなければ社会が存続しないということに大袈裟ですが気付きました。
特別支援学校教員として仕事をさせていただく中で、障がいを有する方をサポートする民間企業の少なさ、サービスを提供していてもその環境の悪さを目の当たりにしました。
きっと、健常者ならこの環境では仕事を続けていないだろうと感じたり、習い事をこの狭い建物では選択しないだろうと感じたりしました。
微力ではありますが、業界に一石を投じたいという思いが強く、一度きりの人生溢れた思いを形にしたいと考え、起業しました。

仕事へのこだわり

相手の人が何を考えているのか。何を求めているのか。感性が錆びつかないように日々アンテナを立て、生活するようにしています。
障がいとは、治らないものとされていますが、そもそも障がいとは周りの環境設備、関わる人等の配慮の欠如が原因であると考えています。ですから、その配慮ができるかどうかは、教科書には載っていない感性の部分が大切であると考えているため、教員時代から刹那的な部分、感受性、物事を捉える視点を細部まで考え抜く、感じ抜くようにしています。
私たちのサービスは、対お子様、対保護者様であることが大部分を占めます。基礎的な特別支援教育に係る知識・技能は必要ではありますが、人と人との人間味が大切であるということを念頭に置いて仕事(支援)をするようにしています。
Hikarieの従業員は平均年齢が29歳と若く、どの従業員の意見、感じ方・捉え方にも耳を傾け不正解はないということ、今までの当たり前が当たり前ではないかもしれないという疑いをもって仕事をするように心がけています。

若者へのメッセージ

「自分は他人と違っているから」周りや社会と適応できない。
そう思っている方は是非、自分のことを嫌いにならず武器として捉えてください。日本という国は民主主義ですが同じステレオタイプばかりが集まっては社会の中で新しいアイディアは生まれません。
他人と違うからこそ、少数意見だからこそチャンスがあります。そして、事勿れ主義で働くよりも自分の意見を堂々と言い、それを蔑ろにしない人と仕事をしてください。